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アートなパフェ


おうちで、見て、食べる、パフェ」。

第19回目として、紹介したいのは、

Cafe comme ca(カフェコムサ)池袋西武店」さんである。



数年前までは

Berry Parlour(ベリーパーラー)」という名で営業していた。



さて、「カフェコムサ」さんは、

全国各地に展開するチェーン店である。


テーマは「日本の食をアートする」。

フルーツの産地からこだわりを持っており、

パティシエの技術によって、

フルーツの繊細な魅力を表現し、

消費者に味わってもらうことが目的らしい。


たしかに、「カフェコムサ」さんといえば、

美しいタルトやケーキで

ショウケースがきらめいているイメージだ。


そんな「カフェコムサ」さんは、

唯一、池袋西武店だけが、

パフェの提供をおこなっている。


ある日、わたしの好きなフルーツが

パフェになっているとの情報を得た。

「きんかん」だ。

「きんかん」を主役に持ってくるパフェはなかなか珍しい。




注文したのは、2つ。

「たまたま」とマンゴーのパフェ

さくらのパフェ



美しい。

やはり「アート」をテーマにしているだけあって、

フルーツの切り方、そして盛り方が美しい。

一般人にはできない技だろう。


まず、左の「さくらのパフェ」から。

写真ではわかりづらいが、上から見ると、

いちごが桜の花びらのようにスライスされている。


いちごは甘みだけでなく、

心地よい酸っぱさが残る。


中には、

桜の塩漬けが混ざる桜アイスが

入っており、

春が爽やかに感じられる。


程よい塩気がいちごの甘みを引き立てるのだ。

おいしい。



つぎに、右の「「たまたま」とマンゴーのパフェ」。

「たまたま」というのは、

宮崎県産完熟「金柑」の種類のことだ。

「おいしい金柑は、時々・たまたま・偶然にしかならない」という

由来からきているという。


確かに、甘い。そして、とてもやわらかい。

これまで食べてきた金柑とはちがった。

おいしい。


周りにはとろけるほどの甘いマンゴーだ。

我を忘れて食べ進めてしまう。

中には柚のシャーベットが爽やかをプラスしてくれる。



ところで、

パフェ評論家の斧屋氏が、

著書『東京パフェ学』で、

フルーツパフェについて、

このようなことを言っていた。

「フルーツパフェの思想は、基本的に引き算」だと。

つまり、「フルーツ」が主役だから、

他の素材はできるだけそぎ落とし、

「フルーツ」で勝負するのだ、と。



本当にその通りだと思う。


「カフェコムサ」さんでも、

素材の「フルーツ」にこだわり、

できるだけその他の構成を少なくし、

「フルーツ」のうまみを最大限、

活かそうと努力する姿勢が感じられた。


それだけでない。

「フルーツ」を美しく魅せるという

「アート」の視座が目立つ。

そこが「カフェコムサ」さんの持ち味だ。





「パフェ」は芸術でもある。

まさに、アートだ。


美しさがさらに、

パフェであることを

際立たせてくれる。



だから、わたしはパフェがすきなのだ。









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