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『結婚』とは対極にいた私が、『結婚式』に魅了された話②


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 ライター経験は0、これと言ったスキルも、職もなし。おまけに離婚ホヤホヤのシングルマザー。そんな“詰み”状態の私のもとに舞い込んだ『結婚式レポートライティング』。私にできるのだろうかという大きな不安がありましたが、圧倒的に好奇心が上回り、その日に「ぜひやらせてください!」とお返事をさせていただきました。

 私にも結婚式の経験はありますが、当時は乗り気ではなかったのが本音。家族や親しい友人だけを招待するプライベートウエディングには憧れがあったものの、新郎側の面子もあり60名程度の中規模ウエディングに。当日を終えるまで、どうしても見世物感が拭いきれず、なんのための結婚式なのか、結婚式の本質とは何なのか、疑問と後悔がやや残る一日となりました。
 だからと言って「しなければ良かった」と結婚式をまるごと否定するつもりはありません。当日を迎えるまでに、ウエディングプランナーやドレスコーディネーター、カメラマン、フローリスト、ヘアメイクアーティスト…などなど、本当に数えきれないほど多くのプロフェッショナルが私たちの門出をサポートし、寄り添ってくださいました。この時ほどたくさんのプロに支えられたことなんて、後にも先にもないのではないだろうかと思います。
 今思えば、あの時の私(たち元夫婦)に足りなかったのは、結婚式に対しての知識と熱量でした。こんなにもたくさんのプロを巻きこんで、人生の一大イベントを催そうとしているのに、当事者はなんのこだわりもなし。参列経験もごくわずかだったため、結婚式とはこういうものなのかなと、この仕事を始めるまでは思い込んでいました。

続く…


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