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『雑談』について。

 こんにちは。1ヶ月以上ぶりのnoteです。今回は、ライターの私としてではなく、営業職1年生の私としてnoteを綴ってみようと思います。

 突然ですが、知らない人との『雑談』って難しくないですか?
 営業職は、この『雑談』とは切っても切り離せない関係にあり、雑談下手=“仕事ができない人”という印象すら与えかねません。これまでの10年間、事務職一筋で仕事を頑張ってきた私ですが、ひょんなことから全く畑違いの仕事をすることになり、当初は少々困惑しました。 
 人と話をすること自体に苦手意識はありませんが、性別・年齢・職業・趣味などが全く異なるとなると、一気に難易度が上がるのが『雑談』。
 相手の懐に自然と入り込むような雑談力・コミュニケーション能力を身に着けるべく、いくつか本に目を通しましたので、それらの内容と私の経験も踏まえて以下に持論を展開します。

 本で目にした雑談テクニックの一つに、『自分自身のエピソードや体験談を相手に話す』というものがありました。雑談のきっかけとしてありがちなのは、その日のニュースや流行っている時事ネタを持ち出すこと。確かに会話をスタートさせるにあたって、誰もが知っている当たり障りのないことを話したくなるのは当然なのですが、これでは気持ちが乗らない上に会話のラリーを続けるのが難しい。
 著者はさらに、擬音(オノマトペ)を使うのも効果的だと綴っています。 
 自身の体験したエピソードを、オノマトペを上手に活用しながら話す人物と言えば、宮川大輔さんを思い浮かべるのではないでしょうか。
 芸人さんと肩を並べる面白トークは逆立ちしても無理ですが、自身の体験したエピソード+オノマトペを効果的に使用した雑談は、確かに親しみが生まれるなぁと納得させられました。

 次は、「どう話すか」ではなく「どう聞くか」について。
 『雑談』は、当然ながらこちらが一方的に行うものではなく、相手との相互的な作業の繰り返し。こちらがいくら上手に自分の気持ちを伝えたとしても、相手の話も上手に聞かなければ真の雑談上手とは言えません。むしろ聞くことの方が、重要度が高いと言えます。
 この「どう聞くか」に関しては、
  ・否定しない
  ・アドバイスしない
 と、たった2つのシンプルなルールが挙げられていました。

 これまでの人生、雑談をしていてお世辞にも「楽しい」とは思えない男性が存在しました。彼は口を開けば否定・批判・揚げ足取り…。私はその彼を影で“野党”と呼んでいます(笑)

 閑話休題。セクハラ・パワハラは論外ですが、相手の言うことに多少間違があろうと、自分と意見に違いがあろうと、スルーして雑談を続けることで相手の懐に入りやすくなり、円滑なコミュニケーションを図ることができる。相手の話を聞くときは、とにかく肯定と共感。このことは肝に銘じておきたいと思います。


 これまで、雑談の“中身“について書き連ねてまいりましたが、重要な要素として忘れてはならないのが『声』。これは言わずもがな「高めの声」の方が好印象を抱かれやすいですよね。(いわゆる“イケボ”は例外だと思いますが)
 私自身、どちらかと言えば声が低い自覚があります。電話でしかやり取りしたことがなかった取引先の方とはじめてお顔を合わせた際、「イメージと全然違いますね。もっと暗い方なのかと思ってました」と喜んでいいやら悪いやら、声と実物のギャップを指摘されたことも。
 それからと言うもの、電話はもちろん、対面でもやや高めの声を意識するようにしています。

 と、ここまでが本から得た雑談テクニックの一部。そしてここからが、私の男性上司から得た雑談テクニック(?)の一部です。

 私と上司の間には、共通点と言えるものはなにもありません。それでもどんな男性よりも話しやすく、会話が続く“なにか”が彼にはあります。それは、彼が圧倒的な“いじられキャラ“であること。性別問わず、超完璧な人よりもどこか隙のある人の方が親しみやすく感じますよね。誰も傷つかない自身の失敗談を上司が語る度に、場は和やかになります。
 また彼は、知らないことでも興味を持って聞く力が、他人よりとても優れていると感じます。おそらく、彼の場合は本で読んで雑談スキルを身に着けていったわけではなく、天性の才能なのでしょうね…。
 私が幸運なのは、そんな天才肌の上司の下で働けていること。そのため、毎日多くの気付きと学びがあります。それをいつの日か自分のものにし、そこに自分らしさもプラスしながら、今後の営業職としての人生を謳歌できればと思う日々です。


参考文献:
超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける(著 五百田達成)
超一流の雑談力(著 安田正)

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