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ポウくん、ぼくとケンカする。

Am 03. Juni

彼は犬である。
どでかい犬である。

午前3時20分。。。

タタタタ。。。タタタタ。。。

ポウくん、ウロウロしてる。

最近、朝までぐっすり小僧が珍しいな、どうしたんだろ。

ポウくん、オシッシかい?

外に出してやる。

彼は、オシッシをやる。

彼は、ウ○コもやる。

こんな夜中にウ○コ出るなんて、どうしたんだろ。

まあいいや、ぼく、眠いから、ポウくん早く中に入ってよね。

彼は入らない。

フンフンフンフン、フンフンフンフン

ウ○コの臭いをご堪能だ。

アッ!!!

こいつ、ウ○コ喰いやがった!!!

まあいいや、ぼく、眠いから、ブタちゃんよ、早く入ってよね。

彼は入らない。

ウ○コを喰い続けるポウくん。


夜中に起こされるとね、多くの動物は不機嫌になるよね。

ぼくは切れた。

早く来いやーッ!!!

彼の首輪をグイッと引っ張った、その瞬間。。。

ヒャイィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーン!!!

のどかな田舎にこだまする、どでかいケモノの悲痛な叫び声。

。。。と、ぼくの手にちっちゃな赤い穴が空いている。

イタイ。


この時、ぼくは彼をとてつもなく憎んだ。


以前はこんなこともよくあったものだが、最近の彼は仏のようであった、それでニンゲン的発想で「ぼくとポウくんはもうすごく仲良しだから噛んだりしないさ。」

と思ってしまったんだね。

けれども、今、彼にとってぼくは「自分のスペシャルデザートを横取りしようとひどい目に合わせるいやらしいサル」でしかない。

彼は意思を主張した。

それだけだ。

けれども、ぼくは腹が立った。

裏切られた気持ちがしたんだ。

「裏切り」なんてものは犬社会には存在しない。

完全にサル的思想だ。

けれども、ぼくはムカムカした。


朝、イヤイヤ彼を散歩に連れ出すと、彼は足を踏ん張った。

「ぼくとは行きたくないんだね、そんなら行かないでいいよ!」


それで、そのあとしばらく彼と口をきかなかった。

彼と目を合わせず、彼を撫でなかった。


なんだかとても辛かった。


「ポウくんはぼくのことをなんだと思っているんだろう。」


そんなことは、どうでもいいんだ。

ぼくと彼はもう家族だ。

もう離れることはできない。


夕方、みんなで散歩に行った。

ポウくんは、ぼくと並んで楽しそうに走ってくれた。


よーーーし、川を飛び越えるよ!

と、サラサラの砂を踏み切った瞬間、

バッターーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

二足動物は砂につかまれ、ぼくの前面は砂にめり込んだ。

イタイ。

ポウくんはニコニコしている。

うん、大丈夫、まだ走れるよ!

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