コーデックの基礎 Vol.2｜圧縮 RAW まとめ

RAW なのにデータが軽い？！Apple ProRes RAW をはじめとするカメラの記録形式の最新トレンド『圧縮 RAW』。どんな種類があるのか？何を選ぶべきなのか？この記事では、圧縮 RAW の歴史と最新情報をまとめていきます。

当記事は、動画制作のオンラインサロン 『UMU TOKYO』で公開されたものです。限定公開を目的に有料化しています。公開日：2020/8/24
https://community.camp-fire.jp/projects/view/231393

1. 圧縮 RAW とは？

一般的に RAW と言うと「非圧縮で高品質のおもたい撮影データ」というイメージがあると思いますが、近年、動画の世界でトレンド化しつつある「圧縮RAW（Compressed RAW）」は、その常識を覆すコーデックです。

いろんなメーカーが独自の圧縮 RAW を開発していますが、共通する特徴をまとめると、以下の３点になります。

❶ 効率性 = RAW（非圧縮）と比べてデータが軽い
❷ 高品質 = 12bit 以上の色情報があり、品質的にもあまり遜色がない
❸ 自由度 = 圧縮率が選べて、収録後にメタデータの調整ができる