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岡本綺堂が愛した浅草|浅草文庫 #朝note

浅草の魅力を、時代時代の庶民の情報媒体であった小説・随筆・詩・俳句・絵画・浮世絵で語られるコトバで紡ぎます。私が日本食料理屋「浅草おと」を根城に運営する「浅草文庫」WEBサイトより編集。浅草をめぐる、本の旅。

岡本綺堂が愛した浅草

 両国と奥山は定打で、ほとんど一年じゅう休みなしに興行を続けているのだから、いつも、同じ物を観せてはいられない。観客を倦きさせないように、時々には観世物の種を変えなければならない。この前に蛇使いを見せたらば、今度は雞娘をみせる。この前に一本足をみせたらば、今度は一つ目小僧を見せるというように、それからそれへと変った物を出さなければならない。そうなると、いくらインチキにしても種が尽きて来る。その出し物の選択には、彼らもなかなか頭を痛めるのだ。殊に両国は西と東に分れていて、双方に同じような観世物や、軽業、浄瑠璃、芝居、講釈のたぐいが小屋を列べているのだから、おたがいに競争が激しい。

同時代に描かれた小説・随筆・詩・俳句

1937(昭和12)年から前後2年の間に語られた、浅草の魅力。

『浅草文庫』とは?

浅草について、江戸時代、戦前、戦中、戦後、高度経済成長前まで、沢山の小説家・俳人・詩人に愛され、彼らによって様々に魅力が語られています。この「当時の魅力」をかき集めて、当時の人々の口、筆によって描かれた浅草を伝えるのが『浅草文庫』です。浅草を訪れると、ふと「何か懐かしい」という感覚が呼び起されますが、それは「当時の魅力」がそこかしこに残っているからです。

毎朝出社打刻前15分のnote活動

毎朝出社後、打刻する前に15分noteを書く、を実施中。実際にやってみると、メール処理などがあって大変。。仕事激務時はお休みします。※「それならもっと早くに出社すれば良いのでは?」というお声に対しては、既にニア始発出社であることを言い訳併記。


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