もういない君と話したかった7つのこと

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もういない君と話したかった7つのこと #01

まえがき  僕がこの本を書くことになったきっかけは友人「K」の死です。  Kは10歳以上年の離れた友人でした。  出会ったときのKはまだ16歳で、人を寄せ付けない尖った雰囲気があり、非常に聡明で、いろいろなことを考えすぎてしまう少年でした。  出会ってから7年後に彼は亡くなりました。  …

もういない君と話したかった7つのこと #02

▼1つめ 力を抜いて「平凡な自由」を考えよう いろいろ働いてはみたけれど……  自殺する前によく「自由になりたい」と言っていたK。  僕には彼の気持ちがよく理解できます。  最初に僕自身の話をしておきましょう。  今、僕は文章を書いて生活しています。  けれども、それ以前には会社勤…

もういない君と話したかった7つのこと #03

無気力に救われることもある  Kはよくこう口にしていました。 「自分は無気力であることで救われている」  どういうことでしょうか?  動物は努力してもどうしようもない状況に長く置かれると、「どうせ無理だ」とばかりに努力しなくなることがわかっています。  これは「学習性無力感」と呼ばれ…

もういない君と話したかった7つのこと #04

「正気のまま自殺」は考えられないことか?  自由意志が存在しないという話をしましたが、にわかにはそれを受け入れられない人もいるでしょう。  だけど、よく考えてみると人間の本能には「生きろ」という問答無用の生存プログラムが焼き付けられています。これもある意味では自由意志を奪うものじ…

もういない君と話したかった7つのこと #05

時間があるほど、迷ったり、悩んだりする  僕が「自由になったかなぁ」と感じ始めたのは、27歳でフリーのデザイナーになったときです。  一見独立したように聞こえますが、ただ、会社がつぶれただけです。  フリーランスになったあとは出版社などから仕事を回してもらったりして、なんとか食費やら…

もういない君と話したかった7つのこと #06

〝究極のリア充〟だったブッダが求めたもの  普通なら「いや、そこはもう逃げなくていいだろう」と思うでしょうけど、「そこまでするか?」みたいなレベルで超自由になりたいということでしょう。  でも、「僕は満足してたけど、この世界って本当は不自由なんだ」と気付いてしまったんです。 「死ぬ…

もういない君と話したかった7つのこと #07

2つめ 人とのつながりという「檻」から自由になるには 「歪んだ鏡」は本当の自分を映さない  この章では、「自分は特別な人間だ」という自意識から自由になるにはどうすればいいのか、を考えましょう。  ここでのキーワードは人間関係や社会とのつながり、つまりコミュニティです。  自意識も…

もういない君と話したかった7つのこと #08

誰も人間関係という「檻」から逃げられない  Kが亡くなってから、僕は、「自由になるためには、基礎能力がいる」、そう思うようになりました。  20代前半──それはまだ、わからないことばかりの時代です。  これまでの人生と比べると、仕事のことも、人間関係ももっと広まる時期ですが、自分の考…

もういない君と話したかった7つのこと #09

素直に「さみしい」と言っていい  社会性やコミュニケーション能力というと、なにか難しく思えます。  自分はおもしろい話ができない、嫌われてしまうのではないか、笑われるのではないか、自分みたいな人間が……いろいろな理由で一人になっている人がいると思います。  そういう人のために、人付…

もういない君と話したかった7つのこと #10

馬鹿に見られるくらいでちょうどいい  だけど、それがあまりにも恐怖すぎて、「このままでは、もう人前で喋れなくなってしまう」と思いました。  そのうちに似たような依頼が来たんですが、そのとき、「もう、逆に……やろう」と思ったんです。  もうあのとき以上にひどいことはないだろうと。それ…