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話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選


 今年もこの時期がやってきた……嘘です、初参加です。

 ということで、今年はaninadoさんで開催されている企画に参加することにしたので、2022年のアニメを振り返つつ、思ったことを好き勝手に書いていこうと思う。それでは早速ヒアウィーゴー!(天晴爛漫難民救済)


■「話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選」ルール
・2022年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
・集計対象は2022年中に公開されたものとします。

<以下、例年のルールからの追記>
・昨年の実施の際にTV放映よりも先行して配信が行われた『平家物語』等のTVシリーズは対象かどうか問い合わせをいただきました。映画やOVA作品が特に顕著ですが、アニメ作品のカテゴライズは年々難しくなっていっている傾向があります。弊サイトで1つ1つの作品を判定していき事前に正誤表のようなリストアップを行うのは非常に手間が掛かり対応が難しいです。いったんは各参加者の皆さんに判断を委ねまして、弊サイトでは機械的に集計していこうと思います(よっぽど外れたもの等あれば集計から外すこともあるかもしれませんが)。
・集計対象は、10作品と併せてそれぞれに選定コメントが書かれたものを集計していきます。皆さんの選定理由を読むのが楽しみで集計作業を行っているところもありますので、コメントがないものに関しては集計の対象外とさせていただこうと思っています。Twitter等のブログ形式でないものもなるべく拾っていくつもりですが、目視で探していく作業となりますので漏れがありましたらすみません。
・皆さんの参加あってこその企画ですので、色々と柔軟に対応させていただきたいと思います。ご意見やご要望ありましたら、フォームなどからご連絡いただけますとありがたいです。今回もよろしくお願いします。

https://aninado.com/archives/2022/12/02/940/

アキバ冥途戦争 #12「萌えの果て」

脚本:比企能博
絵コンテ:増井壮一
演出:太田知章 佐々木勅嘉 熨斗谷充孝 橋本昌和
作画監督:宮崎司 水野紗世 鍋田香代子 大東百合恵 鈴木理沙 小野和美 酒井美佳 稲熊一 三浦菜奈
制作:P.A.WORKS

©「アキバ冥途戦争」製作委員会 

 メイドキャラで任侠物をやるというコンセプト。とても好きだが、メイドであることにギャップ受けを狙う以上の意味はあるのだろうか? 喉の奥に引っかかっていた疑問に見事応えてくれた最終回。

 Aパートではねるらちゃんとの約束を破り復讐鬼と成り果てるのかと思いきや、あくまでメイドとしてメイド戦争をするという選択を。Bパートの殺意が迸る中でメイドを貫いた姿には、笑えばいいのか泣けばいいのか分からない感情に。

 エピローグの36歳のなごみで締めるのも素敵すぎる。2022ベスト最終回候補。


かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第5話「藤原千花は刻みたい」「早坂愛は話したい」「四条眞妃は頼りたい」

脚本:中西やすひろ
絵コンテ:渡部穏寛
演出:菊池貴行
総作画監督:針場裕子、田中紀衣
作画監督:横山穂乃花、斉藤準一、世良コータ

©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

 春アニメの特徴の一つにラップ回が非常に多かったことがあるが、その中でも頭一つ抜けていたのがかぐや様だと思う。鉄板の藤原書記による会長特訓ネタにやや変化を加え、凝りに凝った映像でラップパートを表現。絵コンテを担当した監督がシャフト出身というのもあって、味のある演出だったと思う。かぐやのキレのあるツッコミもグッド。

 この回のために作られた特殊EDも非常に高いクオリティだった。


機動戦士ガンダム 水星の魔女 第3話 「グエルのプライド」

脚本:大河内一楼
絵コンテ:安藤良
演出:伊藤慎之助 安藤良
キャラクター作画監督:平山円 堀井久美 佐々木貴宏
メカニック作画監督:前田清明 平岡雅樹
制作:サンライズ

©創通・サンライズ・MBS

 グエルとの再戦。1話にてスレッタにフルボッコにされ、見事鼻っ柱を折られた彼が意地を見せた回。互いの力を認め合た者同士の戦いはひたすら熱かった。ああ、グエルも苦労してるんだな……と思わせることでここから彼の株が上がり続けるのも上手いシナリオ。

 水星の魔女は3話に限らず各話の引きが強かったが、上記のプロポーズシーンのインパクトが特に強かったので、このエピソードを選んだ。(6話のエラン戦と9話のシャディク戦も良かったんだけどね)


鬼滅の刃 遊郭編 第十話「絶対諦めない」

 絵コンテ・演出:白井俊行
 作画監督:永森雅人 塩島由佳 藤原将吾 
      菊池美花
 制作:ufotable

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 第八話の戦闘作画を見た時、ここがピークになるんじゃないか?と思ったが、まだ先があった。ジョジョや北斗のオマージュ(?)と思われる復活劇には少々突っ込みどころもあったが、それをねじ伏せる圧倒的なアクション。TVアニメで劇場版Fateに匹敵しようかというクオリティを出されたらもう脱帽である。

 シナリオ面でも、人間と鬼で兄妹の対比になっていたところが良かったと思う。


進撃の巨人 The Final Season 第79話「未来の記憶」

 脚本:瀬古浩司
 絵コンテ:林祐一郎 五十嵐季旺
 演出:青島昂希
 作画監督:皆川愛香利 松岡秀明 王維慶 
      藤田正幸 高瀬言 岡崎洋美
      吉岡勝 顧金秋 杭新華
      陳玉峰 趙玲
 制作:MAPPA

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

 主人公として超えちゃいけないライン。読者から見て、「さすがにここまではしないだろう」というラインがあると思うが、それを初めて超えたと思ったのが64話「宣戦布告」、そしてダメ押しの一撃になったのがこのエピソードかなと。ジークの回想から我々視聴者がグリシャに対して抱いていた感情が180度変わった。全てはここに繋がるのかという衝撃。エレンのとても主人公とは思えぬ形相も鮮烈だった。


BIRDIE WING -Golf Girls' Story- #8「ファイナル・バレット」

脚本:黒田洋介
絵コンテ:稲垣隆行
演出:霜鳥孝介
作画監督:尾崎正幸 米山浩平 上野泰寛
アクション作監:菊池晃
総作画監督:山﨑正和

©BNP/BIRDIE WING Golf Club

 衝撃の7話の引き。そこからのイヴとローズのアンダーグラウンドゴルフの決着。同門である二人、それぞれの意地がぶつかり合う死闘は見ていて熱い気持ちに。イヴのことを誰よりも認めているローズの俺の屍を越えてゆけスタイル、自身の果たせなかった夢を託していく姿には感動。


ぼっち・ざ・ろっく #12「君に朝が降る」

脚本:吉田恵里香
絵コンテ:斎藤圭一郎
演出:斎藤圭一郎
作画監督:けろりら
制作:CloverWorks

©はまじあき/芳文社・アニプレックス

 これが1番迷った。8話にしようと思ってた。ラストの虹夏ちゃんのタイトル回収は強烈だったので。

 8話と12話、構成は似ていてAパートがライブでBパートが日常。本当に甲乙つけがたかったが、決め手は楽曲。12話の「星座になれたら」が好き過ぎた。


 アクシデントからの喜多ちゃんのアシスト、そしてぼっちのボトルネック奏法(初めて知ったけども)、それだけで終わらずダイブのオチ付きなのも素晴らしい。

 あとBパートのギャグ、ヘドバンをくどいくらいに続けてるのが個人的にツボだった。


まちカドまぞく2丁目 第6話「夕日の誓い! まぞくたちの進む道」

脚本:大知慶一郎  
絵コンテ:岡本英樹 
演出:野上良之 
総作画監督:大塚舞

©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく 2丁目製作委員会

 最終回と見紛うほどの大団円。1期OPの町かどタンジェントを挿入歌で使うのは最高に粋な演出。桃の笑顔からたっぷり長めの間を取ってのシャミ子の涙も完璧な流れだった。

 ラスト以外にも、桃の姉である桜さんの過去やダークネスピーチ登場など見どころがたくさんのエピソード。独特なワードセンスによる細かいギャグも相変わらず面白かった。


メイドインアビス 烈日の黄金郷 第7話「欲望の揺藍」

脚本:倉田英之
絵コンテ:小島正幸
演出:小池裕樹
作画監督:小里明花 LEE Minjae IM Sunhee BAEK Jiwon YU Minzi

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会

 回想。第6層に辿り着いたガンジャ隊を待ち受ける困難。キャラクターを酷い目に会わせることに定評のある今作だが(本当に度し難い)この話が1番インパクトが大きかった。

 生き残るための行為はどこまで許されるのか。単純に善悪では語れないワズキャンという男の魅力も滲み出ていた。


ワールドトリガー3rdシーズン 第14話 「覚悟」

 脚本:吉野弘幸
 絵コンテ:畑野森生
 演出:畑野森生 平山美穂 近藤こころ
 作画監督:海谷敏久 高橋優也 伊藤郁子 
      佐藤敏明 太田晃博 本多弘幸 
      鈴木沙知 真庭秀明 山本拓美
 総作画監督:海谷敏久
 制作:東映アニメーション

©葦原大介/集英社・テレビ朝日・東映アニメーション

 昨今のジャンプアニメは高クオリティのものが多いが、ワートリもここまでやってくれるとは。因縁の二宮隊との決戦。高度な読み合いの中、遊真の縦横無尽のアクション、千佳の決意、修の起死回生の策、全てが完璧に組み合わさっていた。決着がつくシーンは今期1番見返した。


 以上!次点で入れるか迷ったのはよふかしのうた4話かな。

 ここまでお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
 また来年会いませう。



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