洋楽
中学生の時、洋画で英語を勉強していたということを書いたことがあるが、同じ頃に洋楽もとてもよく聴いていた。
特に私が中2〜中3のころは、イギリスのバンド One Directionの全盛期だった。
同級生の男の子たちが事あるごとにLive while we’re youngを口ずさんでいたり(口ずさむどころじゃなく、叫んでることもたびたび。)、同じクラスの女の子と、1Dのグッズが売っているお店に行くために大阪まで遠出をしたり。
当時語彙力も文法も未発達だったので、歌詞を通して新しい単語を覚えたり、表現を覚えたりすることも多かった。
例えば、
"I should’ve kissed you"
というタイトルの曲がある。
サビの部分で、
I should’ve, I should’ve, oh, I should’ve kissed you
という風に、 タイトルが繰り返されるのだが、
当時 should have + p.p. という表現を習っていなかった私は、
「should’ve ってなに?!」
というところでずっと引っかかっていた。
そもそも何の省略形??
should have ってどゆこと??
どういう時に使うの??
そんな疑問を持ちながらも
なんとなーく意味が分からないわけでもないので、詳しく調べることもなくこの曲を聴き続けて、高校の英文法の授業で初めて合点がいった。
「〜をするべきだった(のにしなかった)」
って意味なのね。なるほどね。
キスするべきだった、けど実際はしなかった、ってことね。
ほーん。
てな感じ。
"Same mistake"という曲では、
And we take, take, take it for granted that we’ll be the same
という歌詞があった。
take, take, takeという部分が、とてもリズムが良くて思わず口ずさみたくなる曲調だったので、歌詞を覚えて歌っていた。
“granted”って、なんだろう、と思いながら。
そして後々、”take for granted”が「当たり前だと思う」という意味だということを知った。
英語なんて、そんなことの積み重ねだ。
意味もわからず音を聞いて真似する赤ちゃんと一緒で、聞いて、発音して、それから意味を知る。
よく、英語どうやって話せるようになったの?と聞かれるけれど、
実は、血の滲むような努力をしたとか、辛い経験をしたとか、そんなことはない。
いや、もちろん、中高の授業はスパルタだったし、それなりに英語に時間を割いていたけれど、机に向かって勉強していた時間はその中のほんの数%だ。
たいていが、聞いたり、発音したりすることによって身につけた力。
それをどうにか公立学校の教室で再現できないか、と思う。
そして、このプロセスを体現することの出来る、5ラウンドシステムというモデルに出会うことができた。
上手くいくかは分からないけれど、自分の中学時代の「ああ、そういうことだったのか!」とか、「ほーん」とかを生み出すことの出来る授業をしたい。
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