富嶽温泉 花の湯

「富嶽温泉 花の湯」は、富士宮市にある温浴施設付きホテルです。大きなホールまである館内では、舞台演劇や落語などのイベントをよく開催しています。泊まれるスパリゾートといった所でしょうか。幹線道路である国道139号沿いという、割とにぎやかな場所に建っています。実はここ、おじさんの一番行くサウナです。おじさんにとって、ホームのサウナなのです。

花の湯の浴場はとても広く、これぞ大浴場という作りです。バイブラ付きの白湯に炭酸泉に打たせ湯スペース、入ると体が浮くという、いわゆる死海仕様の「塩の湯」などがあり、洗い場も含めてとても広々としています。

さらに露天には、湯屋付きの草津の湯や変わり湯、一人用の陶器の浴槽が面白いくすり湯、ボタン操作で強さを設定できる、ちょっとしたアトラクション感覚のジェットバスなど、様々なお湯が取り揃えられています。もちろん休憩用のベンチもあります。

そして、サウナです。

サウナはドライサウナと湿式のサウナの2室があります。ドライサウナの方は実に広々とした室内で、30人くらいは入れるのではないでしょうか。大きな暖炉スペースの中には、サウナストーブと、麦飯石《ばくはんせき》のサウナストーンが入っています。温度は80℃~90℃ほど。2段のひな壇もゆったりとしており、1段目では寝そべる事もできます。

蒸された後の水風呂は、サウナの入り口すぐ傍に。木組みの大きな浴槽で、7~8人は入れます。温度は季節にもよりますが14~16℃くらい。広々とした浴槽は、首まで浸かってゆっくりできて、超気持ちいいです。さらに、水風呂の脇には水道が設えており、冷たい水を出してバシャバシャかぶれるのも嬉しいですね。

存分に冷えたら、露天に出て外気浴をしながら休憩しましょう。残念ながら幹線沿いなので富士山は見えません。ですが、広々とした露天スペースは開放感があり、心地よい風が吹いてきます。いろいろなお風呂もありますので、次のセットに行く前に、ジェットバスで軽く表皮を揉んでから行く、なんてのもいいですね。

もう一方の湿式のサウナは、「釜風呂」という名前がついています。釜と聞くと、五右衛門風呂のような湯舟を想像するかと思いますが、サウナなのです。前室を抜けて室内に入ると、ムワっとするほど湿度の高いサウナ室が待っています。特筆すべきは天井の低さで、立ったまま手を上に上げると触れるほど低いのです。その天井には、水分が水滴となって張り付いています。

釜風呂内の温度は50℃はいかないくらいです。ドライサウナと比べると、ずいぶんと低い温度に思えるかもしれませんが、高湿のために十分熱いです。さらに、天井が低いため、一番熱い状態の空気が近く、立って移動するときは背中がピリリと来る時もあります。

ちなみにこの釜風呂、たまに50℃後半くらいの数字を叩き出している時があります(なぜなのかは不明)。そんな時に入ろうものなら、まさに灼熱の釜風呂です。笑っちゃうくらい熱いです。おじさんはドライサウナ派なのですが、釜風呂がやる気にあふれている時は、入ってみる事もあります。せっかくなので、あまり経験することのない熱さを体験してみようというわけです。この時の熱さは、まさに釜風呂です。

温まった後のサウナ飯は、ホテル内の食堂もいいですし、外に出るのもいいでしょう。幹線沿いのため、周りにはいろいろな飲食店があります。ホテル内でローストビーフ丼を楽しむのも良し、少し離れた場所にある「沼津魚がし寿司」でお寿司を食べるのも良し、「志ほ川」でお蕎麦でも良し、と、その他もろもろよりどりみどりです。

また、花の湯はタオルが使い放題なのも嬉しいところです。手ぶらで行ってもなんとかなります。お風呂セットを車に積んでいない時でも、ふらっと立ち寄れるのが嬉しいですね。

富士山周りの観光のついでに、サウナまで楽しもうと思っているような方であれば、宿は花の湯にするのは、十分にアリだと思います。

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