見出し画像

183冊目:ソムリエール/城アラキ・松井勝法・堀賢一

こんばんは、Umenogummiです。


きょうは以前紹介した「85冊目:ギャルソン」「109冊目:新ソムリエ 瞬のワイン」と同じく、城アラキ氏原作のマンガです。


画像1

ソムリエール/城アラキ 原作・松井勝法 漫画・堀賢一 監修



樹カナは幼いころに両親を事故で亡くし、ジョン・スミスと名乗る篤志家の援助によりフランスの大学の醸造科を卒業し、現在は育ったスイスのワイン園で働いています。

ある日、ワイン園に弁護士がやってきて、スミス氏からのワイン園の援助打ち切りを宣告されます。東京のある店で働くことが、援助相続の条件として提示されます。

ワイン園存続のため、そしてスミス氏に会うために、カナは東京のフレンチレストラン・エスポワール(仏語で希望)でソムリエール見習いとして働き始めます。

そこは天才ソムリエの片瀬丈が支配人を務め、片瀬に憧れる見習いソムリエの小島やフロア担当の明るい女性スタッフ・、無愛想なスーシェフ(副料理長)・村瀬などの面々がいます。


カナは持ち前のワインの知識と片瀬の教えで、ソムリエールの勉強をしていきます。そんな中、片瀬の元に届いたワイン評論家のパーティー招待状が、カナの運命を大きく変えることとなります。

そのパーティーの主催者は簑島亮一という日本の有名なワイン評論家で、カナの名前を聞くや、カナの父は詐欺師だと吐き捨て、カナはショックを受けます。


カナの父の過去、そしてジョン・スミス氏の秘密。カナは少しずつ、様々なワインを求める客と触れ合いながら、それらの謎を紐解いていきます。



客であろうと尊大な態度をとる人物には言い返すだけでなく、ワインを飲ませることで黙らせるなど、カナはかなり負けん気が強いです。そこがでもすかっとします。

下戸なのでお酒のことはからっきしですが、様々な作り手が情熱と愛情を注いぎ産み出されたワインはどれも、価格や評価に関わらず美味しいのだろうと想像できます。

横文字も苦手なので名前も一度では覚えられないのですが、フランスだけでなく、世界には多様なワインが存在し、その国の文化をいろいろな形で反映されていて面白いなぁと思います。


ワインが好きな方はどういった感想を抱くのかはわかりませんが、お酒の飲めない私でも楽しく、易しく読めるワインへの愛情にあふれた物語です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?