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221冊目:狂四郎2030/徳弘正也

こんばんは、Umenogummiです。



今日は以前紹介したジャングルの王者ターちゃん♡の著者・徳弘正也氏のディストピアマンガです。



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狂四郎2030/徳弘正也 作え



あらすじ


第三次世界大戦後の日本で警察官として働く廻狂四郎は飛行機での巡回中に女性が老人に追われているところを助けます。しかし女性というのは狂四郎の幻覚で、実際に襲われていたのは人間の脳を移植された犬・バベンスキーでした。バベンスキーを襲っていた老人は最高の頭脳を持った科学者で、自分のクローン人間の脳をバベンスキーに移植、自分の脳に限界が来る前に自身に移植しようとしていましたが、狂四郎に出会った後死亡します。

科学者から高度な教養を受け、医学をも学んでいたバベンスキーは、性行為の際に勃起しないという狂四郎の治療のために、狂四郎に同行します。


3度目の世界大戦が終結後、人類の80%の人間がすでに死亡、日本はゲノム党という独裁国家に支配され、家族でも男女別にオアシス農場に隔離されていました。生き残った真面目に働く日本人たちにはバーチャマシンが与えられ、狂四郎のいう性行為というのはバーチャマシンを使った性行為のことでした。科学者と共に大戦前に地下へ潜ったバベンスキーは衝撃を受けます。

狂四郎はバーチャマシンで江戸の町を再現しており、そこで知り合った志乃という女性と相思相愛でした。コンピューターが作った幻に恋焦がれる狂四郎に、バベンスキーは治療をはじめますが、その過程で志乃が実在する女性ではないのかという仮説をたてます。


バベンスキーは狂四郎の仕事中、バーチャマシンを管理する国家のプログラム・飛鳥をハッキングし、志乃が国のプログラマー・ユリカということを突き止め、彼女にコンタクトを取ります。

ユリカは北海道の最高機密機関・政府電子管理センターでプログラマーとして働きながら、上官たちに弄ばれていました。その現実を知られたくないと、ユリカはバベンスキーに口止めを頼みますが、バベンスキーと飛鳥の説得に、ユリカは狂四郎に自分の正体を明かす決心をします。

狂四郎は戦争中、そして戦後も人を殺しすぎたために現実逃避を求め、ユリカもまた性のはけ口にされているという辛い現実から逃れるために、それぞれバーチャマシンを利用していました。


帰宅後、狂四郎はバベンスキーから志乃=ユリカが実在することを聞き、その後狂四郎はユリカとバーチャマシンで再会します。ユリカの口から現状を聞いた狂四郎は、彼女にプロポーズします。さらに勃起障害も乗り越え、二人は結ばれます。

それを見たバベンスキーは実際に二人を合わせてやることはできないかと画策し、飛鳥に相談しますが、飛鳥は二人が会える確率は0%であると試算します。



感想


ターちゃんを彷彿とさせるギャグを挟みながらも、戦争の愚かさ、人間の醜さなど心を折られそうな場面が次々と描かれていきます。

そんな中でも、一度も実際に会ったことのない狂四郎とユリカの絆、狂四郎とバベンスキーの熱い信頼関係に救われます。


関東で暮らす狂四郎とバベンスキーがユリカのいる北海道まで、様々な現実や裏切り、絶望を感じながらも旅をし、二人が出会うまでを描いたエロ時々ギャグの入り混じった、シリアスな純愛物語です。

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