おもいでと音楽①明日も/SHISHAMO
私は大学生の頃、よさこいサークルに所属していた。その頃私はかなりその活動に力を注いでいて、特に毎年3月静岡で開かれる祭りは、全国から強豪が参加する、サークルメンバー全員が一番張り切って参加するイベントだった。
その祭りに向けて大会直前に「春合宿」というメンバー90人ほどがほぼ全員参加する強化練習があり、私は大学2年の頃練習長のような立場にいたため、春合宿中の3日間、メンバー90人の前に立って、大事な大会に向けての、大事な練習の指揮を取らねばならなかった。
なかなか今までの人生でここまでのプレッシャーを感じたことはなく、全く上手く練習を進められない。理想とは程遠いどよーんとした雰囲気で初日が終わった。案の定、練習が終わった後メンバーからコテンパンに言われてしまい、悔しいし明日が怖いし、夜布団に潜っても全然寝られず、そのとき聴いたのがSHISHAMOの『明日も』だった。
いいことばかりじゃないからさ
痛くて泣きたい時もある
明るい声で笑い飛ばしてくれるようなこの歌は、私に絶大な勇気をくれた。まぁ、だいじょうぶか。そんなに心配しなくても、なんとかなるか。なんて思わせてくれる、心配性の私には欠かせない曲になった。
2日目以降はSHISHAMO効果でなんとか気持ちを持ち直し、雰囲気を盛り上げたと思う。もう90人の前で指揮をとる経験は2度とない気がするので、いい経験ではあったけど、まあ、まじで痛くて泣きたかったのでもう2度とはやりたくない。
でも、3日間で大学生のひよっこがちょっぴり大きくなれるというドラマがあるのは、本当に青春ってかけがえねぇなあっておもう。
ともかくSHISHAMO、ありがとう。
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