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アフリカにおける日本企業の動き(2020年1月)

毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。

さきほど、忘れていたのに気づきアップした昨年12月分に続き、

今回の記事は2020年1月分です。

以下の当社のウェブサイトには、毎月ちゃんと忘れずアップしています。

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さて、1月分です。写真は私が訪れたコートジボワールの地方都市です。世界中でそうですが、アフリカは特に、都市と地方の違いがとても大きい。いつも、「国と国、アフリカとそれ以外の地域の違いより、1つの国のなかでの都市と地方/農村の違いの方が大きい」と思います。だからこそ、アフリカで農村や地方に行くのは、とてもエキサイティングです。

その、コートジボワールのニュースです。

コートジボワール】日本とコートジボワールが二国間投資協定を締結(1/13)

日本とコートジボワールの間の投資協定が、コートジボワールのアビジャンにおいて署名された。

コートジボワール外務大臣は、3億5,000万人の人口を持つ西アフリカの玄関口として、日本がコートジボワールへの投資を活発化させることを期待していると述べた。


三菱商事が出資するBBOXXが提供しているオフグリッド発電とは、小さな太陽光パネルと蓄電池に、電球やラジオなどをセットして、オングリッド(電線)が通っていない未電化の農村を対象に割賦で販売しているものです。「家庭用太陽光発電キット割賦販売事業」や「SHS(Solar Home System)事業」と呼びます。機器を一度に買うとなると手持ちがない人も、毎日少しずつ払ってよいなら灯りや電化製品の使用ができます。日本で携帯が2年縛りなどとなっていたのと同じモデルです。

【コンゴ民】オフグリッド発電のBBOXXがコンゴ民政府と覚書締結(1/21)

三菱商事が出資するオフグリッド発電の英BBOXXは、コンゴ民主共和国と覚書を締結した。2024年までに同国の人口10%に当たる1,000万人へ電力を提供する。BBOXXはすでに同国で20万人に電力を提供している。

同国の人口は毎年増え続けており、従来のオングリッド送電網だけでは、農村部や都市郊外の電力を届けるのは現実的ではないと認識されている。大統領は、任期中に同国の電化率を9%から30%へと上昇させるために、オフグリッドの再生可能電力の活用を進める考え。


【南アフリカ】トヨタ自動車が南アフリカで2020年末までに42億8,000万ランドを投資へ。ハイブリッド車を含む乗用車の新規生産を開始(1/31)

トヨタ自動車の南アフリカ子会社Toyota South Africa Motorsは、2020年末までに42億8,000万ランド(308億円)を南アフリカのオペレーションに投資する。そのうち24億3,000万ランド(170億円)は、ダーバン工場において2021年10 月から新たに生産を開始する予定の乗用車の生産に充てられる。

新規に生産が開始される乗用車には、ハイブリッド車も含まれ、現在生産中のカローラから入れ替える形。カローラクレストの生産は継続する。ミニバスのハイエースSes'fikileの生産強化には4億 5,400万ランド(32億円)を投資予定で、生産台数を現在の年間1万4,000台から1万8,000台へと増産する。また、ケニアにおいてノックダウン生産を行うハイラックスBakkieに向けて、部品を梱包する工場を、2,000万ランド(1億4,000万円)を費やし設立する。あわせて、3億6,500万ランド(26億円)でAtlasにある部品倉庫のサイズを2倍に拡大する。

同社は、2019年から2020年にかけても、カローラクエストの新モデルの生産への1,800万ランド(1億2,000万円)の投資を含む9億2,800万ランド(66億円)の投資を行っている。太陽光発電設備へは3,300万ランド(2億3,000万円)を投資しており、現在3メガワットを発電している。2025年までに16メガワットまで発電量を増やし、ダーバン工場の電力消費の22%を置き換える予定。

※1ランド=7.2円(2/1、モーニングスター)

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