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アフリカ54カ国に入国するために必要なビザ(日本のパスポートは世界最強?)

定期的に「日本のパスポートは世界最強である」というニュースが流れます。そのたびに、「我には無縁」と感じている、一群の日本パスポート保有者がいます。アフリカ関係者です。なぜなら、日本パスポートを持っていても、アフリカのほとんどの国ではビザが必要だからです。

どれくらい必要かというと、

ビザをまったく用意せずに行けるアフリカの国はこんな感じです。

ビザなし

寂しいですね。54カ国中10カ国のみです。下から、南ア、南アの中にあるのがレソトとエスワティニ、ボツワナ、ナミビア、左にいってセネガル、モロッコ、小さいのがチュニジアです。あとは、面積が小さくてよく見えないですが、モーリシャスとサントメ・プリンシペという島国がビザなし国です。

ビザは相互主義を取られることが多いので、これは、日本がアフリカの国々のビザなし渡航を認めていないことの裏返しでもあります。

当社は、アフリカ36カ国を対象として日本企業の事業開発の支援を行っているので、アフリカ内での移動がとても多いです。おおむね現地法人があるケニアを拠点として、あちこち行きます。

36カ国がどこかというと、こんな感じです。

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濃いえんじ色は、拠点がある国です。

日本パスポート保有者の私は、いつもパスポートの空き具合とビザ発行スケジュールをにらみながら、ビザのスタンプラリーをしているような状況になってしまいます。

一方で、アフリカの国同士はビザを免除しあっていることが多いので、当社の現地スタッフの場合はビザなしで渡航できるアフリカの国が多くあります。アフリカ大陸内に限って言えば、「アフリカのビザが最強」なのです。

ただし、状況は少しずつ良くなってきています。ビザなしで渡航できる国はそうそう増えませんが、アライバルビザや電子ビザを導入する国が、ここ何年かでアフリカでも格段に増えました。

アライバルビザとは、主要空港に到着後その場で料金を払って取得できるビザで、電子ビザとは、事前に公式サイトからオンラインで申請し、許可をメールなどで受け取り、入国時に提示して認められればビザを得られるものです。クレジットカードで料金を払う場合がほとんどですが、現地払いの国もあります。

こういった方法をとれる国は19カ国まで増えました。よって、事前に大使館に行って申請しておかなければならない国は、いまでは25カ国まで減少しています。

水色が、アライバルビザか電子ビザを導入している19カ国です。東アフリカの国はほとんど大丈夫ですね。

電子アライバル

これらの情報を一覧にしたのが以下の表です。いちばん短く要件が少ない入国ビザをとる場合を対象としています。

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※上記は2020年2月時点で当社の知っているまたは調べた範囲での情報を掲載しています。ビザの種類によっては別の申請方法が必要になります。また、入国に必要な要件は日々変更されますので、上記が古い情報となっている可能性もあります。実際に渡航される場合は、ご自身で大使館などに確認してください。

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