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アフリカにおける日本企業の動き(2020年12月)

毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。

2012年から、現地メディアや海外メディア、そして当社のネットワークから、日本企業のビジネス上の動きを収集しています。やはり、アフリカのニュースは日本企業のことであっても日本では報じられないことが多いので、その代わりになればと始めたものです。

昨年コロナウイルスが発生したとき、「これで日本企業のアフリカへの注力は下火になるのではないか」とまっさきに思いました。アフリカが業績的にも重要な部門になっている、たとえば豊田通商のような企業もありますが、多くの企業にとっては「これから」の市場。

主要部門が大きな影響を受けているときには人もお金もそちらが優先されるだろうし、アフリカ進出は新規事業創出と同義ですから、後回しになるのではと予想したのですが、いまのところはそうでもない様子です。

当社にいただいているお問い合わせやお仕事からすると、コロナを機会に長期的な企業価値の向上を考えたときに、むしろアフリカが手を付けなければならない市場になったと考えた企業や、新市場への展開がより切実感を増した企業も多かったように思います。加えて、コロナ禍が逆に業績を上向かせた企業も実は多く、そういった企業はアグレッシブな動きをしています。

そんなこんなで、幸いなことに、すごく忙しくなっている当社。人材を多いに募集しておりますので、ご関心のある方はどうぞお問い合わせください。

これまで当社はコンサル出身者枠は設けていなかったのですが、今年からコンサルティングファーム勤務経験のある人の募集を別枠で開始しました。日本のコンサルティング会社では到底できない、面白い自由度の高い仕事がやまほどあります。

日本とアフリカの事業で一番違うのは、未来に向けた仕事ができることでしょうか。私自身も、日本では選択と集中やコスト削減、または新規事業でもすでに飽和した市場で顧客にとって果たして意味があるかわからない小さな差別化を目指すプロジェクトが多く、いまから思えばなんとなく疲弊感があったなと思います。

腕をふるいたい方、思いっきり没入して働きたい方、新しい市場や産業のダイナミズムを感じたい方は、ぜひご応募ください。ご質問なども受け付けていますのでお気軽にご連絡ください。


さて、前置きが長くなりましたが、先月12月のアフリカにおける日本企業の動き。そんな前置きをしたわりに、先月はすごく少なかったです笑。近年で一番少ないですね。1月はそれなりにありますので、また来月たくさんみてください。

バックナンバーは以下からご覧になれます。


【ナイジェリア、ガーナ】豊田通商がアルムと提携し、同社傘下EuracareのガーナとナイジェリアのクリニックとインドのSAKRA World Hospitalをアプリでつなぎ遠隔医療交流を実現へ(12/23)

豊田通商はアルムとの業務提携を発表した。アルムが開発する医療関係者間コミュニケーションアプリを用いて、豊田通商がインドで運営するSAKRA World Hospitalと、豊田通商傘下CFAOの子会社がガーナおよびナイジェリアで運営するクリニックEuracareとの間で、専門的知見の交換や遠隔医療を実施する。


【ナイジェリア】ナイジェリアで2021年第1四半期にトヨタの低価格車が発売へ(12/30)

Toyota Nigeriaが2021年第1四半期に低価格車を発売する見込み。

トヨタはナイジェリアで最も人気のある自動車ブランドで、何十年もの間、トヨタ車はナイジェリアを走行する自動車の8割を占めてきた。新車と中古車のどちらも人気があり知名度は高い。

販売予定の低価格車の車種は明らかにされていないが、コンパクトセダンになる可能性が高いと推測されている。


写真はガーナの首都アクラでの救急車。ヘルスケアは今後、アフリカにおいても投資が活発化する産業であるのは間違いないですね。自動車については、新車販売台数はアフリカでも多くの国で落ち込んでいますが、一方で軽自動車や中古車に需要が集まっています。また、自動車のサブスクというか、保有するのでなく月々の支払いで使用することができ、支払いが終わると保有ができる、割賦販売のような仕組みも登場しています。


アフリカ市場でのビジネスに関する情報提供やあらゆるご相談は、こちらからお受け付けしています。スポットで1時間単位でご相談できますので、ご活用ください。


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