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プロも苦手なもんは苦手(^^)

「パンがなければお菓子を食べればいいのに」といったのはかの有名なマリー・アントワネットですが、当方の心には逆マリーが住んでおります。

贅沢ができないなら貧乏なほうへ、いい方法が選べないときは手間のかかるほうへと誘導する、高級な生活を知らない、ポリニャック伯爵夫人とどっちが先に挨拶するかでモメたりしない、逆マリー・アントワネットが…。

たとえば最近、糠漬けを始めたのですが雨続きの運動不足、どうもお酒を呑む気になれない。日本酒を買ってくる気にもならない。「自分の糠漬けで一杯、なんて粋なんだがなあ…」と悩んでいると、逆マリーは言うのです。

そういわれると当方としても、「まあ同じ米だしな」と、貧しい方へ納得してしまいます。

数日前も、趣味のドットをぽちぽち打っていました。

今度はキャラクターの横向きです。これがなかなか難しい。つぶやきでも描きましたが、今3人できました。こんな感じ。

もうちょっと良くなりそうなんだが、どうしたらいいものか…と、手が止まってしまいました。うーむ…悩む時間がもったいないような…。

すると心の逆マリーが言うのです。

そのとおりだ(^_^;)

ついつい忘れていましたが、本業はマンガであった。

と、いうわけで、数日かけて昨日発表した『楕円と当方』を描き上げました。未読の方はこちらです<(_ _)>↓。

これはマンガで楕円を描くのが難しい、という体験談なのですが。

コメント欄にいただいたお声を聴き、当方大変興味深く感じています。

というのは、マンガを描かれない方々は普通に「楽しく読んだ」とありがたい感想なのですが…絵を描く人は口をそろえて「楕円は難しい」と共感の声を下さっている(笑)。

今現在5人のプロ作家(マンガ家・イラストレーター)さんからコメントをいただいていますが、例外なく「楕円はムズカシイ」とのことです。もう作品の感想というより、楕円の感想です(笑)。

プロだって苦手なもんは苦手なんですね(^^)

当方、なにか安心しました。

…しかし、思うのです。

コメントをくれた先生方は、年齢的にも当方と同じか、ちょっと上の方がたです。もちろん絵も上手いし経験値も高い、デジタル派の人も多い。そんな人たちがこぞって「楕円はムズカシイ」という…。

やっぱりテンプレ使わないんですねwみんな。

きっと先生方の心にも住んでいるのでしょう、逆マリーが。

どうしても必要な時以外、イヤなんですね、テンプレで描くのがw

精密機械とか自動車とか、そういうののアップ以外なるべく使いたくない。人によっては雲形定規すら使わない、フリーでいいじゃないか派なのでしょう。だってタダのソフトにタダでついてる楕円定規使わないんですからw

まあ当方もそうですが…(笑)。

(余談ですがコメントはないけどスキをくれたプロ作家さんがあと二人おられます。きっとテンプレ使わないタイプだと思われますw使ってたらあの話、なんも面白くないですからね(^_^;)…)

このnoteにもマンガを描かれる人の記事がたくさんあって、若い方は背景トレスの使用に抵抗がなかったり、楕円定規はもちろんフキダシもテンプレを使ったりされる方が多く見られます。背景が苦手な方が「マンガの描き方の革命」と喜んでおられる記事も見ました。時代だなあとは思いますが。

ヘタクソな楕円に苦労していれば、こんな共感のヨロコビもあるw

…と、いうのは間違いのないところですね。なかなかいいもんですよ。会ったこともない人と、同じ悩みでひと笑いできるというのは…。

ま、でもふつうは「楕円が苦手なら定規を使えばいいじゃない」というホントのマリーの声をきくのか(^_^;)

どっちがいいのかは人それぞれでしょうが、だいたい革命が起きるとマリーは死ぬハメになるのでw当方は逆マリーでいいかな…と思っています。

ただ逆マリーはもとが貧乏人であるので、働きにガッツがありません。

アイディアが出ないとき、逆マリーは言うのです。

たぶんこれが、当方マンガ家として売れない理由の一つ(他にも一杯あるけどさ)だと思います。

…お粗末さまでした<(_ _)>

たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)