【散文】虚しいときにはおやつをこさえて
デジタル機器が一般家庭にも普及を始めた90年代以降、その急速な発展が現在進行形で加速を続けるなかで、世の中のいろんなことのスピードも上がっている気がする。生活者である私たちには分からない程、さりげなくスルッと。
そして人はSNSやその他多くの情報媒体を通して、自分には無関係なはずの、遠い出来事に意識を持っていかれることがこれまた無自覚に増えた。でも私たちは所詮人間。どんなにデジタルの質がアップしてスピードが上がっても、人間である私たちが一日に抱えられるものが増えるわけでもな