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VCでHRをやろうと決めるまで

昨年10月から新卒から約5年間お世話になったリクルートキャリアを卒業して、シードVC・インキュベイトファンドでHRの仕事をしています。

初note、何を書こうか迷ったのですが、
「なんで転職したの?」「VCのHRってなにしてるの?」と聞かれる機会も増えたので、まずはそんなところから書いていけたらと。
VCHR担当としての取り組み、海外・国内事例やスタートアップキャリアについても今後noteでお伝えしていけたらと思います。

元々、スタートアップ小僧だった

学生時代から創業期のスタートアップでインターンをしていたときのカオス感が原体験になっていて。マンションの地下の一室、二段ベッドで深夜まで会議、プロダクトをリリースしたときの熱気…自分自身未熟だったし、できないことのほうが多かったんですけどとにかく毎日が楽しかった。結果的に自分は新卒でリクルートキャリアに入ることを決めたんですが、あの頃の経験は強くこれまでの自分の意思決定に影響してるなと。

リクルートキャリアに入社後は上長にお願いしてNETグループに配属。テッククランチでブースを出展してる企業に片っ端から名刺交換しにいったりしてました。当時、登壇していた起業家が社会を変えにいきます!みたいなことを本気でピッチしていて、その熱気に強烈に惹きつけられたのを覚えています。中々思うような支援ができずに歯がゆい思いをした1年目でしたが、とにかく当時からスタートアップ、特にシード期のなにかが生まれる瞬間が好きでした。

人・組織を学んでいきたい

スタートアップ支援にやりがいを感じ始めていた中2年目にまさかの広島異動…だったんですが、振り返るとこれが大きな転機になりました。中四国マーケットで100社以上担当し、広島の呉から山口の下関までが担当エリア。今さらだけど広すぎるでしょ笑

多くの案件に携わりましたが、忘れられないのが山口県本社のクライアントからの大型案件。会社として初めての中途採用だったこともあり、要員計画・配属・入社後研修やOJTなどオンボーディングまで社長・次長からお任せいただけることに。入社者は全員面談し、一人一人の意向や性格などを踏まえて配属検討。間違いなく人生の転機になるなと思えたし、組織を作っていくことにとても充実感を抱いていました。ですが、結果的には半年で入社者20名のうちおひとりがオンボーディングについていけず早期離職に。あれは悔しかったですね、とにかく申し訳なかった。

社長、専務にははじめてにしては、と及第点を頂けたのですが、自分の中でどうしてもそれが消化できず。これまでの自分を変えたいと覚悟を持って決断した思いに応えられない無力感が拭えなかった。そこから組織づくりについて、採用・立ち上がり・活躍まで一気通貫で責任を持てるようになりたいと思うようになり、社内公募に応募、翌年人事へ異動することにしました。

強烈なカルチャーを体感、自分も組織を作りたい

人事では採用企画、コスト管理、リクルーター業務など幅広く経験させて頂きました。注力投資事業の事業展開を見据えた要件見直し、事業部一体での採用活動をリードさせていただいたり最高に楽しい時間を最高の仲間と過ごせました。

リクルートのカルチャーについては色んな方が発信されていますが、自分が一番好きだった言葉は会社の人材観として掲げていた「全ての価値の源泉は人である」。これを本気で言ってるからすごいなと。自分自身も色々な形で機会をもらっていたので共感できる言葉でした。

等級・評価制度、現場での壁打ち・よもやま文化、全社KOでのアワードなどインナー施策、一日かけて行う人材開発会議、身の丈を超える採用。外に出てから改めて仕組み・オペレーションの秀逸さを実感します。

一方で、5年目に入った頃から強烈なカルチャーを自分は代弁しているだけかも、とゆう感覚に少しずつ物足りなさを感じるようにもなっていきました。会社の人格ができあがっていて、人事としてそこに沿ったよりよい判断をしにいくような感じ。(あくまでも個人としての感覚です)
判断よりも決断がしたい、自分でも1から組織を作ってみたいなと徐々に思うようになり、スタートアップの世界に再チャレンジすることに決めました。

転職活動についてはまた詳しくお話できればと思いますが、当初スタートアップの一人目人事で探していたところ、お世話になっていたオプティマス・勝田さんからのキラーパスでIFHRの紹介を受けカジュアル面談へ。HRディレクターの壁谷さんとオフィスで1時間弱話したときに「ここだ!」と直感的に決断していました。
シードステージの起業家に思いっきり伴走できる機会、1から組織作りにコミットできるポジション。自分にできるかはわからないけど、自分がやるべきだと感じました。それから2週間後に無事オファーを頂くことができ、IFにHRとしてジョインすることに。

IFへ入社、いまどんな仕事をしているか

「VC」と聞くとキャピタリストの姿を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、実は投資以外の面でスタートアップのサポートを行うValue Upチームが国内VCでも増えてきています。自分の場合、HR専任として創業間もない投資先を中心に採用・人事の面でサポートさせて頂いています。

シード・プレAの調達を終えたばかりのタイミング、起業家が描く今後の事業成長に対して理想の組織ってどんな形か、どんな人と創業メンバーとして戦っていきたいか。そんなことをディスカッションしながら具体的な採用機能・人事制度の立上げを伴走していきます。

インキュベイトファンド(以下IF)は起業家が事業を立上げるときから0→1で伴走するハンズオンの投資スタイル。それぞれがプロフェッショナルとして覚悟をもって、投資先の成長に愚直にコミットする姿勢がIFらしさだと思っています。じゃあ、自分がどんなバリューを作っていけるのか…今も模索している最中ですが、人・組織が事業成長のキードライバーだと信じてこだわりきりたい。

投資先に深く入り込み、組織・カルチャーや目指したい世界観を同じ温度感で感じながら伴走できるパートナーを目指してチャレンジしていこうと思っています。

今後について

読んでいただきましてありがとうございます。
IFでは他にも、スタートアップキャリアに特化したコミュニティ運営(IF TALENT NETWORK)なども取り組んでいるので、またこれからご紹介していけたらと思います。まだまだ露出の少ないシード・アーリーのスタートアップ中心にお伝えしていきますので興味のある方はぜひ。

twitterもやってるのでお気軽に!@kaoruumezaki

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