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赤湯温泉 丹波館

旅館に泊まるというのは、まるで時を越えたような体験だ。
赤湯温泉街にある「丹波館」も、昔ながらの趣が漂う格式ある建物だった。
入り口をくぐると、古き良き日本の風情が漂い、心が引き締まる思いだ。

浴室は時間によって男女が交替制となっている。
硫黄の香りが漂い、温泉は体を包み込むような心地よさだ。
時折、湯の花が水面に浮かぶ光景は、まさに絵画のような美しさであった。

部屋は控えめながらも清潔感と気品が漂う。
障子を開けると、中庭が広がっている。
そこには手入れの行き届いた庭園が広がり、緑と静けさが旅人を迎えてくれる。
夜にはそこに灯るライトが、幻想的な雰囲気を醸し出していた。



旅館の主人もまた、温かく迎えてくれ、地元の美味しお店等のエピソードを分けてくれた。
こうした小さな出会いが、旅の醍醐味であり、心に残る思い出となるのだ。

この旅は、身も心もリフレッシュされる最高のものとなった。大自然に囲まれたこの温泉街で、心地よい時間を過ごすことができたのは、何よりも幸せなことであった。

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