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アスタルテアドカレ2020 6日目

平素より大変お世話になっております。うんぼぼです。
去年の出だしもこんな感じだった気がする。

今日は「詰将棋を解くときにどういう思考をしているか」について書いていきます。アスタルテ将棋部が詰将棋ぜんぜんやってくれないので、私はこんな感じで考えてるよっていうのを見せて、一つの指標にしてもらって取り掛かりやすくするという狙いです。
あんまりまとまらなかったら途中で投げ出してコログコンプしましたよ、という報告をします。

どうぞよろしくお願いいたします。


本文ここから

はい。詰将棋解くときに何考えてるかっつっても、問題によるとしか言いようがないんで、3つほど実例を挙げて、思考を垂れ流したいと思います。

例1
まず1つめ。あんま短いと思考もクソもないんで、7手詰です。

画像1https://www.shogi.or.jp/tsume_shogi/everyday/202011257.html より引用

脳内:
王手のとっかかりになる駒が現状だと飛車しかなくて、玉が広い。まずは攻めの拠点になる種駒が必要。ひと目は1三に持ち駒をどっちか打つ感じかな。なんも考えず1一銀とかだと3三玉の時に有効な王手がかからず困りそう。1三にどっちか打ったとして、同玉は一間竜から詰むからあり得ない。
(▲1三銀or金 △同玉 ▲1一飛成 △1二合 ▲1四金or銀まで)
どっちを打つかは先を読んでから判断するとして、玉方は3三に逃げるしかない。そこで5三飛成と一間竜しても合駒されると有効な王手が続かないので、3三玉の時になんか一工夫が必要そう。他に王手するとなると、やはり残った持ち駒を使うしかないわけだけど、銀が残ってても2二銀や4二銀と王手したところでイマイチ詰みそうな感じがしない。じゃあ初手は1三銀かな。1三銀3三玉に4三金と打ちたいよね。同玉は5三飛成までだし、同金なら3一飛成で一間竜して合駒に2二銀不成で詰む。

よって正解手順は▲1三銀△3三玉▲4三金△同金▲3一飛成△3二合▲2二銀不成 まで。7手で詰んでるし、逃れてそうな変化もなし。解決!


こんな感じの思考をしてます。もちろん頭ん中でこれ全部喋ってるわけではなく、図面見ながら頭の中で駒を動かしてる様子を文に落としこむとこうなるよっていうイメージで読んでください。だいたい解くのに30秒くらいだったと思います。


例2
2つめ。同じく7手詰です。

画像2

https://www.shogi.or.jp/tsume_shogi/everyday/20201227_1.html より引用

脳内:
まず広いほうに逃がしちゃうから手順中に3一歩成はあり得ないな。
まあ形的に桂打ちからだろうな、先に1一歩成すると桂打つ場所がなくなっちゃうから。どっちから打つかだけど、まあ普通は3三桂だわな。同銀の一手に歩成り捨てて同玉に1三から香打って玉戻るしかなくて香成って詰み。
初手が1三桂だと1二に香打つことになって、2一玉で王手が続かないため3三から打つ必要があるんだね。
よって正解手順は▲3三桂△同銀▲1一歩成△同玉▲1三香△2一玉▲1二香成 まで。

これはほぼひと目でした。ひと目で読んだのを検証し直して、計5秒くらいで解いてる。


例3
3つめ。更に長くなって9手詰です。9手詰は多分まだ人生で100問も解いてないので悩むときはとことん悩む。

画像3

https://www.shogi.or.jp/tsume_shogi/everyday/20201219.html より引用

脳内:
1五角成同金2四飛…?ああ、角成れないじゃん。バカか。えーっと、盤上で一番強い駒が馬だからこれをいきなり捨てる手はあり得ないな。かといって1五飛だと同金の時に有効な王手がない。大駒3枚使っても詰む感じじゃないから、駒を取るんだろうな。1三角成と桂を補充して、これに同玉は2三飛から7手詰になってしまう(▲1三角成△同玉▲2三飛△1四玉▲2六桂△同金▲2四馬まで)から、香で取るしかないね。取った桂で王手して同金に2四飛で、飛車が馬の利き遮ってるから1五玉と逃げられて、ここで開き王手すれば詰むな。どう開き王手するかだけど、3五の飛車で馬を抜かれないようにしないといけない。従って3四飛に限定されて、合駒も利かないので2五に逃げるしかなくて2四馬で詰み。

まとめると、▲1三角成△同香▲2六桂△同金▲2四飛△1五玉▲3四飛△2五玉▲2四馬 まで。

これは変化がほとんどなくて一本道みたいなものだったので1分かかってないかと思います。



以上、実際に3問解く過程を垂れ流しました。
9手詰になると変化として7手詰が出てきたりするんで、長い詰将棋を解くためにはまず短手数をパッと解けるようにするところからですね。私も1年くらいは3手~5手をひたすらやった記憶があります。その後7手もあまり悩まず解けるようになり、これ以上は長くて無理だなとか思っていた時期が数年続いたんですが、今年入ったくらいから9~11手詰をちょくちょく解くようになりましたね。

あんまり長いと変化とか手順を覚えてられないっていう人がよくいますが、私も昔はそうだったんで、とにかくまずは5手詰くらいをたくさん解いてください。プロの対局の棋譜コメにあるような十数手の手順は私も追えませんが、詰将棋みたいに局地的な配置ならわりといけるものです。なるべく盤に並べず、図面を見ながら頭の中で考えてみましょう。

また、詰将棋は解いた数がものをいいます。上にも出てきていますが、「形的にこう」という感覚は数をこなさないと養えませんので。そういう形に初めて出会った時、いろいろ読んだ末に正解を導き、以降も似たような問題に触れ、悩み考えたうえで培われていきます。たぶん。

私は負けたくないので実戦したくない(指すと疲れるし)というクソチキン野郎なので、詰将棋は将棋欲を満たすのにちょうどいいんですよね。
手軽に将棋してる感が出るので、みなさんもぜひどうぞ。


最後に

正直これを読んで詰将棋解くか~ってなる人はいないと思う。

私のアドカレは12/19にもあるので、そちらもよろしくお願いいたします。
3手~5手の自作詰将棋を何問か載せる感じで。

ありがとうございました。





おまけ

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2020年6月19日、BotWでコログをコンプリートしました✌
配信で視聴者に一部教えてもらったりするなど、全部自力ではないものの、まあ9割5分くらいは自力なはずです。プレイ時間は750時間くらい。
ゼルダ無双はいまやってるとこ。BotW2が楽しみです。


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