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【実話】婚活パーティで妻と出会って結婚した話(実体験)


うましです。妻とは出会ってからの8年間楽しく過ごしています。子供は4人恵まれました。

僕と妻の出会いは「婚活パーティ(エクシオ)」でした。まじです。僕は人生経験のつもりで初めて参加した婚活パーティで妻と出会い、2か月で結納を上げて入籍しました。一般的にはスピード婚と呼ばれるかもしれません。

今回は結婚を考えておられる方の参考にしてもらえればと思い、1組のカップルが出会ったエピソードをご紹介させて頂きたいと思います。

そろそろ結婚したい

僕は27歳で全く身寄りのない熊本市の会社に再就職をして新しい生活をスタートした。実はこれは起業に失敗してからの再スタートだった。起業に失敗した僕は恋人も失っていた。新しい会社にも慣れて、余裕ができた頃、そろそろ恋人が欲しくなってきた。ただ「恋人」というよりも、28歳になったこともあり結婚を意識し始めていた。

ちょうど、その時に学生時代の先輩から連絡があった。

「良い子がいるからメールから始めてくれよ」

僕は「ぜひ」と返答して、その女性とメールを開始した。メールを始めて1週間くらいした頃かな。その女性から突然こう告げられた。

「彼氏ができたから、もうメールしないで欲しい」

はぁぁぁぁぁぁぁ!?

人生でナンバー3に入るくらい意味不明なメッセージだった。恋人が欲しいって先輩に頼んで僕と連絡を開始して1週間で彼氏ができたってどういうことだよ。実はその女性は結婚したくて焦っていて複数の男性とメールでやり取りをしていた。

その女性から絶縁の連絡があったのが土曜日だったので僕はその晩は350mlの酒を10本くらい一気飲みして泥酔した。

「くそったれー!!」

持ち上げられてドカンと落とされたからみじめさが倍増だ。もちろん先輩を責めるつもりもない。

(しょうがなかったんだ・・・)

分かってはいるけど悔しさだけがこみ上げる。そして泥酔した僕はこう結論を出した。

「あかん、自分でどうにかしないと。嫁さん見つけるのに人に頼ってもしゃーないわ」

僕は先述の通り身寄りのない熊本市に引っ越したばかりで知人もいなかった。その時、ふと頭に浮かんだ。

婚活パーティってどんなもんなんだろ

ネットで検索すると「エクシオ」という婚活パーティが出てきた。

・・・人生経験に参加してみるか。

僕は翌週の土曜日の夕方に開催される「おひとり様での参加限定」というプランを選んで参加することにした。僕はあくまで「人生経験」のつもりで参加するつもりだったけど、これが僕の人生を大きく変えることになった。

いざ婚活パーティへ

初めての婚活パーティ。正直にいうと僕はガッチガチに緊張していた。身分証明書を提示して、僕は「7番です」とスタッフの方に言い渡されて、会場内に入り席に着席した。僕は、自己紹介カードの「年収」の欄には、

「少なめ」

と記入した。年収に「数字」ではなく「文字」を書いたのはおそらく僕だけだったと思う。実際にその時は転職直後でかなり低かった(現在は業務を評価してもらい上げてもらった)。婚活パーティはまず2~3分ずつ全員の異性と話すことになる。円形に座っている女性の外側に男性が座り、男が順番に右にずれていき、1周ぐるっと周る。

これが意外に大変だ。緊張もあって息が切れる。女性は平均35歳くらいだっただろうか。その時、感じたこと。

「意外なほどきれいな女性が多かった」

これはステマ(広告)なしで正直な感想だ。35歳くらいのきれいな女性がめちゃくちゃ多かった。正直言って僕はこの全員との一言ずつのあいさつは、緊張しすぎてほとんど記憶がない。でも、なんできれいな方が結婚しなかったんだろ?と、ずっと思っていた。きれいだから選び過ぎたのだろうか。僕には良く分からないけど。

フリータイム突入!!

そして、全員の女性とのあいさつの後に「フリータイム」に入る。自由に男女が2人だけで3分くらい話せる。これが3セットある。僕は初めての婚活パーティだったので、このフリータイムの「コツ」をつかんでいなかった。

コツとはどういう意味かというと何度も参加して慣れている参加者はフリータイムがそろそろ来るなと感じたら気になる女性の方へ移動を開始する。「気になる女性の取り合い」だからだ。そのため、急に男性がぞろぞろと移動を開始しだして僕は何が起きたのか分からなかった。

そして、フリータイム開始が通知された。

僕は何が起きたか分からずに最初のフリータイム1回目は40代の女性とお話をすることになった。お相手の女性は僕に対して「え、お前かよ?」という反応だった。

そりゃそうだ。女性も自分と同じくらいの40代の男性を希望しているのに僕のような「年収少なめ」とか書いてる男がきたら大迷惑だ。とにかく心苦しいフリータイム。

そして、2回目が始まろうという時。僕はふと視線を感じた。

・・・誰かこっちを見てるやつがいる。

「見てる」というより「狙っている」という表現が正しい。

(僕を狙う野生の獣のような視線)

実はこの視線を送っていたのは現在の妻だった。僕は感じた。

今回は「負け」だ。たぶん僕は誰ともカップルにはなれない。準備不足過ぎた。でも負けるなりに最善を尽くそう。その視線の先に向かうことにした。

そして2回目のフリータイムが開始された。

僕は視線を送る相手まで到達できず、また40代の女性と会話することになった。その女性も「え、お前かよ?」という態度だった。「年収少なめ」と事実を書いた僕は邪魔者扱いだ。ほんまにすみません・・・

そして、最後の3回目のフリータイムが始まろうかという時。僕は半分あきらめていた。しかし、事態が急変した。

こちらに向かって勢いよく走って来る女性がいた。周りの男どもを蹴散らしながら鬼のような形相だ。この光景を見たことがある。

「獲物を追いかける野生のライオンだ!!」

獲物は「僕」だった。そして、その女性が僕に声をかけた。

「一緒にお話ししませんか?」

これが全ての始まりだった。

人生の大きな転機

僕はこの婚活パーティで女性とのやり取りが終了後、希望する女性として「8」とメスライオンの番号を書いた。そして、カップル成立の発表で、

「男性7番、女性8番の方のカップル成立です」

あ、僕とメスライオンはカップルになった。

その婚活パーティの後に2人で熊本の繁華街(下通)の居酒屋で食事した。その時からずっとメスライオンは下ネタばかり話していたのを覚えている。

す、すごいな。この子は・・・

これがうそいつわりのない当時の正直な印象だった。

そして居酒屋の会計の時にメスライオンはなぜか逃げていなくなった。

(ごちそうするつもりだったから支払いで逃げなくても良いのに・・・)

僕は苦笑した。本当におもしろいやつだった。そして、居酒屋を出て2人で繁華街を歩いたときに、僕の頭にある曲が流れた。

お前とおったらおもろいわ
どこのどいつもかなわんわ
百年でも二百年でも
いく年が過ぎても

ET-KINGの「愛しい人へ」だった。このメスライオンは今まで交際した女性とは全く違うタイプだった。本当におもしろいやつだ。この女性となら明るい家庭を築けるかもしれない。僕はほろ酔い気分でそんなことを考えていた。

そして僕達はその2か月後に結納を上げ、結婚することになった。

最後に

人生は何があるか本当に分からない。この婚活パーティに行く前には女性との交際を軽くあきらめかけていた部分もあった。しかし、ちょっと行動しようと思った、その「ちょっと」が人生を大きく変えてしまった。

僕達夫婦はどちらかというと僕がリードすることが多いけど、なりそめは完全に妻がきっかけを作ってくれた。ベロベロに酔っぱらって婚活パーティに申し込んだ自分に、そして最後の最後のフリータイムで声をかけてくれた妻に今でも感謝している。

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