あかるい暗室を作ろう。その4
こんにちは、吉森です。
自宅の引越し準備やらなんやらで、前回の記事からかなり空いてしまいました。大変申し訳ありません...
この暑い中、同じようなタイミングで暗室を作ったり引越しをしたり、何バタバタやってんだか、、自分でも思います。
でも引越しは5年ぶり、暗室作りは初めて、楽しいことばかり!!
さて今回は、前の記事にも書いた「作業台完成&カーテン設置するぞ!」に加えて「床面養生完成&完璧に遮光するぞ!」の2本立てでお届けします。
さぁ、もうすぐプリントができる!
西さんが書いた設計図を元に木材を組み立てていきます。
ただ板に脚を4つくっつけるだけだと思っていたのですが、ちゃんと作るとなると想像以上に大変です。特に載せるもの(引き伸ばし機、プロセッサー)が重量があるのでしっかりと補強をしていきます。
現場の様子。設計図通りにいかない所も。
出来上がりをイメージしながら少しずつ調整していきます。
絶対に一人では出来ません。西さん様様。
木材のカットやヤスリがけ、力作業などは手伝いつつ、吉森は暗室のキモとなる遮光に取り掛かりました。
そしてそれがとんでもなく大変な作業でした。
あかるい暗室の名前の通り、この部屋めちゃくちゃ明るいんです。
大きな窓が3箇所もあり、しかも日当たりもかなり良好。
住居としてはこれ以上ない環境ですが、暗室には少しハードルが高め。
だがやるしかない、やるしかないんです。
ひとまず一番重要、かつ大変そうな暗室内の水場前にある窓から取り掛かりました。
Amazonで購入した窓用の遮光シートを貼り付けます。
シート端の部分もしっかり黒パーマセルテープで目止めしていきます。
これでもまだ不十分、カーテンも設置しました。
100%の遮光を実現させるのです。
そして、どうにかこうにか完成しました。
大好きな自然光をシャットアウトするのは大変心苦しいのですが、暗室だからね、しょうがない。
次に、暗室とその隣のアトリエを分けるための暗幕を設置。
ヨドバシで購入した暗室専用のカーテンを2重にセットします。
(環境にもよると思いますが、ぺらっと1枚で完全な遮光はおそらく不可能...)
セット完了!カーテンの下部分はOK、問題は上部分です。
レールの隙間や、わずかなプリーツの間から光が漏れてきます。
遮光がこんなに大変だとは、、想像以上です。
試行錯誤の末、鴨居のアトリエ側と暗室側、そして2枚の暗幕の間に15cm幅の暗幕の帯をつけてようやく遮光完了!
最後は玄関部分にぺらっと1枚、この場所はこれで十分です。
疲れてきて少しやけくそに...
はい、遮光完了!!
ここまでエアコンなしです。
次に床!
賃貸なので処理液等の薬品が床についてしまうと、まずいのです。
暗室部分のみタイル型パネルを敷いていきます。
この素材はなんだろう... でも撥水性等々いい感じです。
頑張りました、本当に頑張りました...泣
ふぅ、ここまでエアコンなし。(しつこい)
同時進行で進めていた作業台の製作も無事に終わりました。
西さん本当に助かります!
ひとまず完成、こんな感じ。
感動、感激しました。
イチから、ゼロから?作り上げたオリジナル暗室。
マイナーアップデートは少しづつしていくとは思いますが、いったん完成。
しっかりと腰を据えてプリントに没頭できる場所を作ることが出来ました。
もちろんこれでゴールではなく、やっとスタート位置に立ったところ。
この場所でなにができるか、なにをするか、自分たち次第です。
「自分たちだけの物」ではなく、誰かにとっても開かれた、あかるい場所にしていきたいと思っています。
今後、暗室を共同で使用していくメンバーやワークショップの参加者等も募集していく予定です。興味のある方はご連絡ください。
そして次回は、「焼いてみよう」です。
どうぞよろしくお願いします。
吉森
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?