
【馬に合わせた扶助】扶助に正解を求めてはいけない
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馬は機械じゃない
「駈歩はどうやって発進すればいいですか?」
「○○をするには、どのような指示を出せばいいですか?」
という質問には、微妙な違和感があります。
もちろん間違ってはいませんが、出てくる質問がそれだけであれば、初心者を脱却できていない方でしょう。
まず、馬は動物であり、当然思考を持っています。
「こうやって指示をすれば、こうやって動く」という絶対的な説明書は存在しません。
馬体の構造や調教方法の統一により、同じ扶助に対して似た反応を示すのは間違いありませんが、乗る馬によって違いがあるのは言うまでもありません。
また、同じ馬であっても、馬の気分や体調、昨日どんな運動をしたか、運動をしている気温や気候によっても変わってきます。
調教において「こうすれば、この反応を示すべき」というのはありますが、馬術においては「その反応を示した扶助が正解」になるのです。
そして、その正解は常に同じではなく、状況によっていつも違うということを念頭においてください。
状況や調教方法による影響(例:駈歩発進)
駈歩発進を例に挙げます。
駈歩の発進は、「収縮と内方姿勢を求め、外方脚を少し後ろに引いて、内方脚で発進の合図をする」と一般的にいわれています。
馬術書やインストラクターによって違いはあるものの、平均をとると大体このような扶助方法になると思います。
しかし、上記の扶助をすれば絶対に駈歩をするのかといえばそうではありません。
乗馬クラブによって、駈歩発進方法の教え方が全く違うこともあります。
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