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0歳代でも発症!?食物アレルギー

みなさん、こんにちは!
福島県天栄村で「う米めん」というグルテンフリーの米粉麺を製造している樽川千香子と申します。
さて、以前の記事でもお話していますが、私の娘は乳幼児期に小麦アレルギーを経験しています。初めての子育ての中で,、自分も経験したことがない「アレルギー」というものを、わからないなりに調べてなんとか乗り越えてきました。

当時の記憶は昨日のことのように思い出されますが、おかげさまで娘は現在11歳。
11年前と今では情報も変わってきていることが多くあります。
そこで、今回は日本産科婦人科学会監修「Babyプラス お医者さんがつくった妊娠・出産の本」を手にする機会がありましたので、そちらを参照しながら改めて「アレルギー」についてお話していきます!

「Babyプラス お医者さんがつくった妊娠・出産の本」とは?

「HUMAN+ 女と男のディクショナリー」から、妊娠・出産に焦点を当てた副読本として生まれた「Babyプラス お医者さんがつくった妊娠・出産の本」。
2015年に発行され、2018年10月には改訂第4版が発行されるなど数多くのママ・パパ、ご家族の方に読まれています。
私が子育てをしていた11年前にはありませんでしたが、たまたま最近出産した友人からお借りするタイミングがあり、読ませていただきました。
なんと!アプリもあるということですから、気軽にスマホでも調べることができて便利ですよね♪
この副読本は販売されている訳ではなく、妊婦さんに配布されているようなので中々目にする機会はないかもしれませんが……もし何かのきっかけで手にすることがありましたら、ぜひ一読してみてくださいね!

0歳代でも発症する「食物アレルギー」

この本、基本的には妊娠中や産後、赤ちゃんとの関わりなどについて書かれていますが、読み進めると「子どものアレルギー」という大きなタイトルが出てきます。
ただ、一言で「アレルギー」と言ってもその範囲は広く、乳幼児期に多いアレルギーとして食物アレルギーの他にアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎が挙げられています。
う米めんに関連することとしてその中の「食物アレルギー」をピックアップしますが、「そもそも食物アレルギーってなんぞや?」と言いますと、「特定の食品を食べることが原因となるアレルギー」と説明がされています。
そこまでは想定の範囲で。
ただ、その次。私としてもびっくりなデータが書かれていました。

食物アレルギーの患者数は、約10年間で約1.7倍にふえていて、食物アレルギーの人の50%が0〜1歳で発症しています。

「Babyプラス お医者さんがつくった妊娠・出産の本」より引用

私の娘も離乳食を始めようとしていた頃にアレルギーの症状が出始め、診断の結果小麦アレルギーなどをはじめとする食物アレルギーであることが判明しました。
約10年前の数字はわからないものの、現在は何らかの原因で昔以上に多くの赤ちゃんが食物アレルギーを発症していることがわかります。

食物アレルギーを予防するには?

かわいい娘ちゃん・息子くんの親御さんなら健やかに育って欲しいもの。
できることなら食物アレルギーにならないよう、予防してあげたいですよね。
でも、実は誤った予防方法が浸透していたりもします。
例えば、

  • 妊婦さん、授乳中のママが特定の食品を食べないようにする
    (※逆に、アレルギーを起こしやすい食品を積極的に食べるのも好ましくありません!)

  • 離乳食の開始を遅らせる

などなど。
妊娠・出産を経験したママたちは、どちらもなんとなく聞いたことがある内容ではないでしょうか?
私も読んでいてハッとさせられました。
これらは現段階の医学では根拠が無いとされ、過度に気にしすぎる方が良くないのかもしれませんね。

さて。では、アレルギーはどのようにして予防すればいいのでしょうか?

食事に関しては、妊娠中には偏りなく、バランスのよい食生活をすることが大切だと思います。おなかの赤ちゃんにとっても十分な栄養がいくように、「一緒に食べようね」という気持ちだといいかもしれませんね!
ただし、医学的に妊娠中に避けた方がよいとされるもの(カフェインの摂りすぎや、食中毒が起きる可能性があるとされるもの)は注意しましょうね。判断に迷った時は、かかりつけのお医者さんに相談するのが間違いないかもしれません。

また、離乳食については副読本にもこのように書かれています。

最近の北欧の研究だと、離乳食の開始を遅らせると5歳時でのアレルギー発症が起こりやすいことがわかってきました。離乳食は、厚生労働省が出している「授乳・離乳支援ガイド」の通り、生後5〜6ヶ月頃に開始しましょう。

「Babyプラス お医者さんがつくった妊娠・出産の本」より引用

もちろん、赤ちゃんの体調や個性をみながらですが、赤ちゃんと一緒に離乳食を進めていくことが大切です。お母さんと赤ちゃんのペースに合わせながら離乳食も進めていきましょうね♪

そして、生まれた時からのスキンケアもアレルギー発症の予防に役立つようです。
というのも、産まれたばかりの赤ちゃんのお肌はデリケートなもの。そこに、乾燥や痒みが出てひっかいたりすることによってバリア機能が弱まったり。その時に皮膚から食品のアレルゲンが入ることでアレルギーを起こしやすい状態が作られてしまうようです。
赤ちゃんは大人よりも汗っかき。お肌を清潔に保つこと、普段からこまめに保湿・保潤をするように心がけていくことが大事なんですね!

食物アレルギーで悩む妊婦さんやママさんへ

初めて赤ちゃんを育てる方はもちろん、2人目、3人目の方でも不安な食物アレルギー。
今はネットでもたくさん情報が上がっていますが、正しい情報を見極め、得ることが大切です。
お医者さんに相談してみたり、今回ご紹介した「Babyプラス お医者さんがつくった妊娠・出産の本」などを参考にしながら、楽しいマタニティライフ&子育てをお過ごしくださいね!

参考文献

公益社団法人日本産科婦人科学会
厚生労働省「授乳・離乳食の支援ガイド(2019年改訂版)」

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