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道悪適性について【芝編】

この記事では、道悪時にどのような馬を狙っていけばいいか、私独自の予想法を述べていきます。

私は血統派ではないので、血統に関しては詳しく語れませんが、私が以前執筆した「簡易血統辞典」に道悪が得意な種牡馬を記載しているので、もし簡易的に血統から道悪適性を見つけたい方は、そちらの記事をおススメします。

ただし、血統に関して深く知識を付けたいのであれば、私ではなく他の血統派予想家の方から学ばれた方がいいと思うので、私からは血統以外の観点から道悪適性をお伝えできればと思います。

そして、これはあくまで私の持論であり、必勝法などではございません。競馬はそもそも難しい上に、道悪で不確定要素が爆発します。

道悪の時こそ、予想はシンプルに行うのが私の理論でもあるので、その点ご了承ください。


1.「道悪実績=道悪適性」が全てではない

道悪開催時に、多くの人が馬柱を見たとき1番最初に行う作業が道悪実績の有無かと思います。

そして、多くの人は「道悪実績がある」=「道悪適性が高い」という単純な思考の元、道悪実績馬が道悪を走れると解決してしまいがちです。

しかしこれが落とし穴だったります。

道悪実績のある馬が道悪開催時に出走すると、基本的に人気をします。(穴馬なら穴人気します)なぜなら、先ほど述べたように道悪実績を評価されるからです。

そして道悪実績を評価されて人気した馬は「実際に好走する確証がない+オッズ期待値が下がる」ということを覚えてください。つまり美味しい馬券ではないということです。

例に出すと分かりやすいので、いくつか見ていきます。

例1.2020年弥生賞 パンサラッサ
不良馬場の未勝利戦を大楽勝した為、重馬場開催の弥生賞で5番人気と穴人気してしまう。結果11頭中9着と大敗する。

弥生賞ラップ: 12.7 - 11.4 - 12.1 - 12.3 - 12.6 - 12.6 - 12.6 - 12.5 - 11.8 - 12.3
未勝利ラップ:12.4 - 11.3 - 12.6 - 12.7 - 13.0 - 13.2 - 12.9 - 13.4 - 12.7 - 14.2

重馬場の弥生賞と不良馬場の未勝利戦では、確かに時計の掛かり具合が違いましたが、未勝利戦と重賞ではレベルの差からラップの緩み方が上記のように全然違います。
解説すると、未勝利戦の方が馬場はタフでしたが、レース質としては弥生賞の方がタフでした。パンサラッサは番手で運び早々に体力切れで後退しています。


例2.2020年エプソムカップ ダイワギャグニー
道悪実績が全くなく、2年前のエプソムカップ(重馬場)で1番人気14着と大敗したダイワギャグニーが、不良馬場開催となった今年のエプソムカップで勝利。このレースはイン前で立ち回った馬がそのまま馬券になると言った、不良馬場で極端なトラックバイアスが出たレースでした。
ちなみに道悪実績豊富で1番人気に推されたサトノアーサーは6着と負けました。

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つまり「道悪実績=道悪適性が高いとは必ずしも言えない」ということが上記の例から分かっていただけたと思います。

では道悪適性を見抜くポイントは何なのか?説明させて頂きます。


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