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【スプリンターズステークス一週前考察】

秋のG1シリーズ開幕戦。
スプリント界の新星サトノレーヴに注目が集まってますが、今年はどの馬が電撃の6ハロンを制するのか。


まずは、コース解説から見てみよう

【コース】


(中山芝1200m外回り)

中山競馬場の芝1200メートル外回りコースは、急な下り坂と急勾配の上り坂を含む、スピードとパワーのバランスが求められるコースです。

コース全体で高低差が5.3メートルあり、
直線距離は310メートルと短い。

スタートは2コーナーを過ぎた向正面の一番高い地点から行われます。

すぐに約4.4メートルの下り坂が始まり、テンからスピードが出やすい形状になっています。

【展開】

スタートから下り坂の為、Hペースになる傾向。

特に外回りのコーナーは、角度が緩やかでスピードを落とさずに走りやすいことから、ペースがあまり緩まず、Hペースのままになりやすい。

3コーナーに入ると下り坂が続くため、依然としてスピードが落ちにくく、4コーナーにかけてペースが上がります。

オーバーペースで逃げた馬、先行した馬は、急坂で脚が止まり、差し馬の餌食になってしまう。

【近年の傾向】

ここでは、近年(過去三年)のスプリンターズステークスの傾向で重要な3点をご紹介。

まず一つ目は、

・先行力

過去3年は、それ以降と顕著に異なっている点がある。
それは、勝ち馬の3角、4角の通過位置。
   3角4角
2023(3--2)
2022(3--2)
2021(3--2)

2023年
2022年
2021年

全て、3.4角時には2.3番手にいるという事。

スタートから下り坂で、先行争いによりHペースになる中、前のポジションを取れる先行力が必須。

今の高速馬場である中山を見ても、
今年も間違いなく必要な能力。

二つ目は、

・内枠

上記で、過去3年の勝ち馬の枠を見ても分かる通り、3枠、2枠、1枠と全て内枠。

今年、9月に中山で開催された、
同じ芝1200m 外の勝ち馬の枠順を見てみよう。

9/7 (土) 10R 1枠1番
9/8 (日) 10R 5枠5番
9/14(土)    3R 3枠4番
9/15(日)    4R 4枠7番
                  12R1枠1番
9/21(土) 4R  1枠1番
                  9R  1枠1番
9/22(日) 2R  2枠2番

8レース中7レースが4枠以下の内枠という結果。


過去10年の枠別成績

明らかに、5枠より内枠の方が勝率、連対率、複勝率全て良い。

なぜならば、3角から下り坂を一気に駆け下りてくるため、4角で馬群が外に振られることもあり、最内をロスなく立ち回った馬が有利となる。
特に偶数番の好成績が目立っている。
いずれにしろ枠順がかなり重要なレースだと言う事を覚えておきたい。

そして、三つ目

・前走負け、余力残しの穴馬を狙え

昨年のマッドクール(6番人気)2着
2022年ジャンダルム(8番人気)1着
    ナランフレグ(5番人気)3着
2021年 シヴァージ(10番人気)3着

と、前走負けて当日人気を落とした穴馬が好走し、馬券に絡んでくるレースでもある。
これらにはあるパターンがあり、同じ舞台である中山1200m or中京1200mの重賞又は、OP以上の勝ち、連対経験がある馬。

これに該当する穴馬が内枠に入っていたら要注意だ!!

この三つの点を押さえて、予想してもらえるとかなり絞れてくると思います。


【本命候補馬】

サトノレーヴ


断然1番人気ですが、言わずもがなで、この馬の能力の高さは認めざるを得ない。

皆さんもこの馬の強さをご存知かと思いますが、
改めてまとめさせて頂くと、このレースにどれ程向いてるか、そしてどれ程強い能力なのかかがお分かりになると思いますので、お付き合い下さい。


函館SSも◎、キーンランドも◯(予想では期待値を狙って別な馬を本命に印を打ったが、実質本命はこっち)
2戦とも重い印を打たせて頂きましたが、今回も打たせてもらいます。

調教半ばで一週前倒しで出走
元々は翌週にあるオーシャンS(G3)に出走予定だったが、登録馬が多く、出走できるかが微妙だったため、1週前倒しで主戦ではない1400mの阪急杯に出走して4着。
賞金不足で1週間前倒しで栗東まで遠征してのこの結果は能力の高さを示している。

中山 芝1200m 3戦3勝 勝率100%
中山巧者で舞台適性抜群の勝率!

前走から継続騎乗
D.レーンが短期免許を使い切って、この為だけに緊急来日。陣営の本気度が違います。

中山 芝1200m持ちタイムがトップタイ
サトノレーヴ     1:07.1  57kg
ヴェントヴォーチェ  1:06.8  55kg(-0.3秒)

斤量差 2kg  1kg=0.15〜0.2秒
                   2kg= 0.3〜0.4秒

斤量差を考えるとトップのヴェントヴォーチェのタイムと同じ、もしくは0.1秒速い事になります。

一週前追い切り自己ベスト大きく更新

美浦W 5F 63.3ー48.4ー34.6ー11.2
馬也で併せ馬に並ぶ間もなく置き去りにして先着。
状態も夏の勢いのまま。

舞台適性◎  鞍上◎ 調教◎ 先行力◎ Hペース対応◎

これだけ揃ってて、他の馬に印を打つ必要がありますか?笑
スプリンターズステークスを勝つ為に産まれてきた馬ではないでしょうか?笑
ついにスプリンターズステークス親子制覇が見られるかもしれません。

【注目馬】

マッドクール(現在6番人気)

舞台巧者
昨年、このレースで、勝ち馬ママコチャとタイム差無しのハナ差2着。
中山適性は間違いない、重い馬場、軽い馬場両方とも走れるのがこの馬の強み。

先行力あり
高い先行力を持っていてどのレースでも先行好位のポジション取りが出来る

Hペース対応化
Hペースでの好走もあり問題なし

一週前追い切りも抜群の動き
坂井J騎乗で、栗東CWを82.4-11.0-10.9
とラスト2Fは凄い伸び脚をみせた。
昨年は、最終追いで追い過ぎた為、今年は一週前にしっかり負荷をかけ最終は調整程度予定。
昨年より万全な状態でレースに臨めそう。
昨年、ハナ差のリベンジを狙っているはず。

ビクターザウィナー(現在5番人気)

ハイレベルな香港馬
チェアマンズスプリント、香港スプリントで日本馬が勝てないように、現状スプリント戦では香港馬が上です。
その中で、ジョッキークラブスプリントでは、香港の短距離王ラッキースワイネス相手にクビ差の2着。
その後、センテナリースプリントカップG1では、香港スプリント覇者ウェリントン、ラッキースワイネスを破っての勝利。
今年の高松宮記念では3着と大健闘。
能力が無いとハイレベルな香港でこれだけやり合えないでしょう。
日本の馬場を一度経験してるのもプラス材料ですし、決して軽視は出来ない存在です。
前走、前々走着外が続いてるので、人気を落とすようなら買いでしょう。

【注目穴馬】


ヴェントヴォーチェ(現在16番人気)



Xでは、ポストした大穴馬ですが、

春雷S 中山芝1200m

ヴェントヴォーチェ(現在16番人気)
1:06.8

サトノレーヴ(1番人気)
1:07.1

サトノレーヴの解説時に書きましたが、
斤量の差があるものの、同レースでの持ちタイム サトノレーヴに0.3秒差

中山、全芝1200mでみても最速の持ちタイム

ロードカナロアが出したコースレコード
1:06.7に0.1秒差

鞍上2戦中2勝のルメール

春雷S組

休み明け走らないタイプではない

本音を言うと一度使ってから出走してもらいたかったが、
この時点で、これだけ人気してないなら買い要素しかない。

長期休養明けで嫌われてるなら買い時は今。


ウイングレイテスト(現在11番人気)



こちらもXで追い切り評価馬でポスト済。

美浦W 51.9-終い10.9

重心低く、追い出してからの素早い足捌き◎
サマースプリントチャンピオンが目標だったはずだか、思ったより状態は好調を維持している。
ここ2走は59kgを背負っていい競馬をしていて、
今回1kg減の58kg。
鞍上も継続騎乗で、乗り馴れている松岡Jなのは好材料。
7歳だが、能力はまだまだ衰えは見えないので、
このメンバーでどこまでやれるか。


長くなりましたが、一週前の考察、近年の傾向、注目馬を解説させていただきました。

ここまでご一読頂き有り難う御座います。

皆さんの予想に少しでも参考になれば幸いです。

これを書くのに長い時間を要したので、
参考になった方はこちらの記事にスキを頂けると大変嬉しいですし、今後のモチベーションにも繋がります✨
どうぞ宜しくお願いします🙇



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