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『良いデザイン』をするために必要なこと:後編

こんにちは。シュフティ事業部デザイナー ナカジマです。
前編では『良いデザイン』を定義してみました。
後編では、私が『良いデザイン』をするために必要だと考えていることを紹介したいと思います。

▼前編はこちら

『良いデザイン』をするために必要なこと

前編の振り返りになりますが、
私は『良いデザイン』=優れた情報設計だと考えてデザインという仕事に向き合っています。
そして優れた情報設計をするために必要なことは2つあると考えています。

1. サービスやプロダクトへのチームの姿勢
2. 当たり前のことを当たり前にやる

これだけでは漠然としていますね。
ひとつずつ、どういう考えなのかをまとめていきたいと思います。

◆ プロダクトへのチームの姿勢

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私がイメージしているプロダクトへのチームの姿勢はこれです。
そう、中華の円卓です。
真ん中にプロダクト(サービス)があり、プロダクトに関わるメンバーがその周りを囲んで座り、全員で中心=プロダクト(さらにはユーザー)を見る形です。


各職種&メンバー個々の知識や経験を円卓(プロダクト)に集める
良い情報設計するためには、そもそもいろんな情報が必要になります。
例えば、デザイナーだけ、エンジニアだけなどの偏った知識や経験だけで設計しても良い情報設計とは言えないですよね。

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それぞれの職種の知識や経験を円卓の中心に集め、メンバーがそれを囲むことで自分以外の人の知識や経験に触れらることを期待しています。
※各職種のサークルの大きさがバラバラなのはスキルや経験の差を表しています。

よく「同じ方向をみる」ことは言われると思うのですが、
横並びの状態で前を見ている状態だと、自分以外のメンバーの知識や経験が自分の軸外で流れていってしまうイメージです。

良い情報設計=良いデザイン=良いプロダクト・サービスにするためには、関わるメンバー相互の知識や経験の共有がとても大切だと思っています。


知識や経験の共有はベテランメンバーが主体的に行う
・今回のケースには前回やった●●の知識が役立つよ
・この機能のデザインには、あの時やった経験が活かせるな

などのハンドリングは、まさに知識と経験の成せるものだと思っています。
円卓(プロダクト)に集まってきた知識・経験を、円卓を回すようなイメージでベテランメンバーが今行うべきことに最適な方法・手法の取捨選択をリードし、チームに共有できると良いなと考えています。

そして、この考え方には一つ大きな前提があります。
それは関わるメンバー(プロダクトを囲んでいるメンバー)全員が、
相互に敬意を持って円卓に座るということです。


◆当たり前のことを当たり前にやる

私が考えている「当たり前のこと」とは、
ユーザー視点をもってプロダクトに向き合うことです。
すなわち、プロダクトのユーザーが
・目的が達成できるか
・満足できる価値が得られているか
を考えながら、自分の業務・役割に向き合うことです。

当たり前のことを当たり前にやるには・・・
1人、1つの職種だけでは実現できません。
1つのプロダクトには様々な職種が関わっています。
いろんな人がいるけど、作っているものは1つ。

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そこでまたこの円卓です。
個々がプロダクトに対して思ったこと、感じたことを発信することで、

そのプロダクトのユーザーが、
目的を達成して、
満足する価値がえられるか?

を意識し制作に向き合うことができるのではないでしょうか。

要するに

せっかく1つのものを作っているのだから、
「ここから先は〇〇の領域だから自分は関係ない」じゃなくて、
「良いプロダクトのためには・・・」という考え方を意識する。
そして発言(共有)することが大切と考えています。
(言わなきゃ伝わらない!)

実現できる・できないはチームで相談すればいい。
チームには経験豊富なメンバーもいるし、責任をとってくれる頼れる事業部長もいます。
1人や局所に責任が積まれるのではなく、責任を分散して「気づき合い」を増やすと、当たり前のことが当たり前にできるのではないでしょうか。


まとめ

良いデザインとは
ユーザーが
・目的が達成できるか
・満足できる価値が得られているか
すなわち、優れた情報設計である

優れた情報設計をするために、チームはプロダクトを囲んだ円卓に座ろう
持っている知識や経験を共有し、自分以外の知識や経験には敬意を持って触れよう

その上で、当たり前のことを当たり前にやろう
ユーザーが
・目的が達成できるか
・満足できる価値が得られているか
を常に考えながら、自分のやるべき事・やりたい事に向き合うこと

これをやるには、1人、1つの職種だけでは実現できない。
様々な職種・人が関わり、1つのプロダクトを作っている事を忘れない


と、こんな事を考えて、ここ数年は自分の仕事に向き合っています。
仕事だけじゃないですけど、人って1人で生きるって無理なんですよね。
人は人と生きている。その中に自分がやっている仕事があるんだなぁなんて思うと、自然と相手を尊重したり、思いやる事ができるような気がしています。

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