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美しいものに囲まれたくて

昨年から始めたバックパッキング。

ハイキングとキャンプを組み合わせたものだ。

寝袋や食料を担いで山を歩き、キャンプ場に泊まりまた歩く。

カナダではトレイルがよく整備されている。トレイルの入り口には道路に看板が立っているし、トレイルヘッドにトイレもあるし、トレイル上の分かれ道にもしっかり看板が立っている。

日本ではいわゆる山登りがハイキングに当たると思うが、カナダのロッキーは文字通りRockで岩というか平べったい石が転がっていて滑りやすかったり、頂上とよべる場所がなく切り立った崖のようになっているので、トレイルは必ずしも頂上を目指すものではない。というか頂上を目指すトレイルは限られている。

最初は初心者用の短い簡単なトレイルから歩き始めたのだが、そういうところはアクセスしやすく、当然ながらたくさんの人が来る。だから自然を堪能するというところまでいかない。

人があまり来ない秘境のようなところに本当に美しい手付かずの自然がある。そういうところにはやはり結構歩かないとアクセスできない。それでバックパッキングをすることになる。

天国があるとすればこういう場所を言うのだろう。一つ一つの植物がそれぞれ個性的な形と色をしていて、それらがみな美しく、みな凛としてそこにある。それらのピュアな透き通った高い波動に心が洗われる。なんとも言えないエネルギーに満ちている。

先日も週末のたった3日間だけそういう場所にいただけなのに、あまりに日常と切り離されて、帰りの車から私の住む街が遠くに見えた時、あれ、私はここにいたんだ?とにわかに信じられなかった。

あまりにその二つの世界が乖離しており、その両方の空間に確かに存在した私は、どちらが現実かが分からなくなってしまった。どちらも現実のようで現実でない。心ここにあらずの状態が2日ほど続いた。

それほどに心奪われる美しい場所。

最近気づいたことがある。私はどんなに現実離れと言われても、美しいものに囲まれて生きたい。

小さい頃から、戦争や戦い、暴力のシーンがある映画やアニメを観ることができなかった。それが人の世界の現実と言われても私はずっとそれらを直視することができなかった。

そんな私が見つけた真に心安らぐ場所。それは全ての個性が美しく輝き、争いのない世界。

そんな場所がこの地球上にもあった。

そういう場所に出会えたことに感謝している。

美しい世界を創造した神様にも感謝。

Sustainability は私の一生のテーマであり仕事にもしている。高校生の時から持っていたこの思いがここのところ益々高まっている。

Sustainability についてもこれから少しずつ書いていきたい。





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