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切手

今朝起きたら、今年初の雪がちらついている。朝方、雨の音で目が覚めたが、どうやらそれが雪に変わったようだ。家々と車が白く雪化粧。


祖父が今年の一月に亡くなったのだが、父の計らいで、祖父の戦後の体験記のようなものを父が聞き取り文章に起こし、祖父の生前からとある雑誌に各月で掲載している。

今もそれはまだ続いていて、2か月に一度、父がそれをはるばる郵便で送ってくれる。

その茶封筒には祖母が趣味で集めていた記念切手が無造作に貼られている。

父いわく、相当な量が残されていたそうだ。

小学生の頃、その影響があったか分からないが、私も父や祖父母のところに届いた海外からの切手を集めてアルバムにコレクションしていた。

手元に届く茶封筒に貼られた記念切手の数々を眺めながら、祖母はどんな思いでこの柄の切手を買ったんだろうかとふと考えたりしている。

身内ながらすごく趣味がいい人だった。

毎回遊びに行くと、庭先から摘んだ一輪の花が玄関に、それにぴったりの器に生けられていた。

壁にかける絵も季節ごとに変えられていた。

いつも季節感を大事にしていたのだと思う。

そういうことは、祖母から自然と学んだ。

小学校当時の切手のアルバムはどこかに行ってしまったけれど、父から届く祖母が集めた切手をまた私が集めてみようかなと思ったりしている。

一晩水に浸けて、切手を浮かべてピンセットでつまんで・・

懐かしい記憶も色々甦ってくるような気がする。

愛の循環に大切に使わせて頂きます💞いつもどうもありがとうございます!