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うちの婿殿について。育て合う夫婦関係

うん?このタイトルの記事、見たことあるぞ?
という方、そのとおりです。
こちらは私が27の時に書いた(現在32)過去記事の再掲です。

実はRush Gaming公式noteをスタートするにあたって、かつてこの記事を掲載していたアカウントの過去記事を非公開にして運用母体を変更してしまっていたんですね。
なので、実は昔のWekidsのインターン生の記事だったり、本記事だったりが非公開になってしまっていたんです。
せっかくなので私のnoteアカウントへ再掲しつつ、まえがきやあとがきを通して、改めていま想う事などをお伝え出来たら嬉しいなと思います。

では、本文へどうぞ!
(あとがきが見たい方は、目次より!)

※私のnoteは公開直後は無料、翌日以降から一部有料公開とさせて頂いております🙇‍♀️ご理解頂ければ幸いです。

ご挨拶

こんにちわ、はじめまして、
お久しぶりです、Ularaです。
27にもなって相変わらずぼくだったり私だったり一人称が定まらない、
わりと若干痛い系女子ですよろしくおねがいします。

実は先日こちらのエントリーを見て、

「うわーーー本当にその通りだ!」
「私はなんて良い旦那に恵まれたんだ・・・」

と心底思い、
日々仕事ばかりで何もしていない自分を悔い改めつつ
改めて旦那について感謝の意味を込めて書こうかなぁと思いました。

多少は読んでる人の元気が出たらいいなと思っておりますが、
元気でなかったらすいません。
この投稿を読んで多少共感ないしは元気になる(だろう)人は、
以下のような方々です。

※当てはまらない場合は時間の無駄かもしれないので
ブラウザバックないしはCommand(Ctrl)+Wしてください。

・色んな理由で就職活動に悩んでる(学歴とか第一希望への進捗とかで
・今後のキャリアについて悩んでる
・彼氏・旦那のキャリアや出世に悩んでる
(or友だちに上記のような人がいる)

ちと長いので、お暇な時にでも・・・
※こちら10月末くらいに書き始めのですが、11月頭に父親が脳硬塞で倒れ、会社すら仲間にまかせていたのでずっと放置状態になっており、あまりの放置プレイぶりにさすがに嫌気がさしてきたのでとりあえず投稿しようと思います・・m(_ _)m

私の簡単な自己紹介

この投稿だけ読む人の為に、一応私の簡単な自己紹介を書きます。

私は1988年生まれの女子で、
小学生からコミケいってた生粋のヲタクで、
中学2年間だけイギリス留学して、
大学は慶應ないわゆるニワカ帰国で、
現在は創業2年目の会社の社長2年目です。
(社長なんて20万そこそこくらいあれば誰でもなれるというマジック)
やっとこの間自分に初給料出せました・・・
という、ちょっと頼りないペーペー社長です。

そんな私と、2014年3月に入籍したのが、
1個年下の旦那のこーちゃんです。
晃平君です。
私や、共同創業者のTomoからは
「エンジェル」
と呼ばれているまさに天使のような旦那で、
見た目は斎藤工似です。

彼について

彼は、いわゆる流行りのデータアナリストという職業で、
今年の8月だか9月だかから、(記憶が・・)
紫っぽい青のFのロゴの外資に勤めてます。
いやもう伏せる意味が分からないので、
Facebookという会社に勤めています。
Fでデータアナリストっていったら大体、

すたんふぉーど!!
えむあいてぃー!!
ゆーしーばーくれー!!
など

みたいなキラキラしすぎててもう表記したくなくなるような有名大学の、
なんならPhD!!!(ナニソレ)みたいなイメージじゃないですか。
※実際そういう輝かしい学歴の人の方がやはり多いようではありますが
でまぁ日本なら早慶東大京大一橋とか当たり前的なそういう印象で。

で、うちのエンジェルですが、
そんなこと全くありません。

超中堅(か正直いってやや下)の私立で、
データアナリストなのにもはや理系でもないし、
縁もゆかりもない法学部。
更に言うと、法学部志望のくせに高3で地理選択とかしちゃった謎っぷりで、そりゃその大学しかそもそも受験できないよ・・・
みたいなそういう感じの、よく言うとおっとりさん。

そんな彼と付き合い始めた当時、私は社会人3年目。
彼は私の前職の取引先だったゲーム会社のG社さんで、社会人1年目のディレクター見習いをしてました。

彼の学歴としては御の字だったメガバンクの内定を蹴る

会話の中でよく覚えてるのが、学歴と就活の話。

彼はお世辞にも高学歴ではない事は先ほど書きました。
どちらかというと、ESで落とされる可能性が高い方です。
しかし持ち前の器量の良さだったり人柄で、一応メガバンクとかに内定を貰ったらしいです。
その担当人事からの中々シビアな一言が

「晃平君、是非うちに入って欲しいから、だから内定を出した。
だけど君の事が好きだからこそ正直に話したい。
君の学歴では、うちの会社では天井が見えてる。その上で、考えて欲しい」

これを言ってくれた人事さんは、本当にいい人だと思います。
結果彼は、創業年数そこそこの当時盛り上がりに盛り上がっていたソーシャルゲームの開発会社に就職。
私も大概ワーカホリックだけどそれこそ何度も徹夜と深夜残業を繰り返す日々を選び、手取りでいったら月20万弱程度というのが、彼のファーストキャリアでした。

社会人になって、高校の勉強へ

彼と付き合いはじめて同棲しはじめた私は、あることに気づきました。
それは、彼がどんなに遅く帰ってきても(深夜11時とか)何か勉強してる事です。
ある日は英語、ある日は高校数学。

「そういえば、海外とかMBAとか興味あるって言ってたなぁ。」

口説き落とす為に連れて行ったパークハイアットのバーで、
(若かったな、私・・・遠い目)
そんなことを言っていた彼に、
「え、行けばいいじゃん!応援するよ!」
と心の底から言っていたものの、
行くのは彼で、それを実現させるのも彼。
応援はするけど、
当然私は邪魔をしないくらいしか出来ない。
努力をしなくちゃいけないのは彼なわけです。

正直、私の知ってる「意識高い系」は
大体この努力が出来ない。(私も出来ない)
「ああ。。今日も1日寝てたら終わっちゃった」
「買った本が積まれていく・・・」
みたいな人9割。

これが、彼は本当に1時間でも30分でも、
ちょっとでもいいから毎日何か勉強していました。
それも、当時は冗談抜きにガチな本当に高校レベルのことを。
私が何度、英語の過去系と過去完了系について、
何度説明しても間違える彼に教えたかわかりません。
(もはや中学レベルの)

そんなある日の晩ごはん。
付き合った当時は夏で、もう秋だった気がします。
彼が、
「ぼく、データ分析に興味があるんだ」
と。

ソシャゲのディレクターは、
職業柄データ(KPI)分析をする事があります。
が、その内容は人・会社によってばらつきあり、
細かいところまで統計的にしっかりやるところもあれば、
大雑把にどちらかといえばスピードを重要視するところもあります。
(一長一短でどっちも大事)
普段からデータ分析っぽい事をしてはいつつも、
もっと突っ込んでやってみたいと。

そんなことを話してから数週間、
高校数学の微分積分をやっていたかと思ったら、
気づいたらこうちゃんの休日の教科書が線形代数になっていました。

詳しくは覚えてませんが、
本当に、この毎日勉強っていうのが数ヶ月続いていたのです。
日々の業務はほぼ深夜まで残業、なおかつ勉強内容は、
1ミリも日々の業務に直接役立ちません。
それでも、コツコツコツコツ、ただひたすらに毎日やるのです。

そして秋から冬になり、春になって、
家には統計学の本やらデータサイエンスやら、データ分析関連の参考書が随分と増え、その春思い切って転職活動をはじめたところ、なんと3社の内定を持ってきました。

データ分析で有名な某ゲーム会社さんや、
業績うなぎのぼりでイケイケのアドテクスタートアップ、
そして最終的に入社を決めた、
データサイエンスのコンサルファームのBrainpadさん。

ううううん
私も負けてられないぞ!!
と普段なら部屋でぬくぬく同人誌でも読んでる私が、
少なくとも多少学習等にかける時間が確保できたのも、
彼のおかげと言って過言ではありません。

転職後、そして

ブレインパッドさん転職後もまぁとにかく勉強するわけです。。
家とかでもまぁそうですが、受験生かってくらい電車内でもずっと統計のなにか読んでるし、それが受験生ならまぁ1年くらいそんな感じでもなんとか頑張れると思うのですが、かれこれそんなような状態が3年も続くから驚き、というか畏怖の念を覚えました。(いやぁもうほんとどっかにうちの婿みたいな男子もう少しいませんか・・私が採用したい)

勉強家ではありますが、テストに強いタイプではないし、
ブレインパッドさん転職の3年後に受けたfacebookさんの採用試験での受け答えを本人から聞く限りでは、決して褒められた内容では無かったかと思います。
それでも日本担当の方にオファーレターを頂戴出来たのは、なんとなくですが伸びしろだったり、真面目さだったりを評価してもらえたんじゃないのかなぁと思います。

「海外でも仕事出来るようになりたい!MBAとか行ってみたい」
と言ってた彼に、
「英語出来なくてもえいやっで海外行っちゃうのがはやいよ」
なんて言ってたら本当にそうなり、
今では毎月のようにサンフランシスコやらオーストラリアやらなんやら出張行っては、
「また会議であんまりうまく話せなかった・・・」
とションボリしてメッセを送ってくる旦那が、ある種微笑ましいのであります。

私達夫婦の関係性

お互い、仕事や私生活での苦難や成果を共有し合えるからこそ、
そしてまた何かしら変化や成長があるからこそ、
楽しく生活できるのかなとしみじみ思います。
私的にはやはりそういう個人個人の生きがいや成長、変化がないと、
夫婦というのは難しいのではと思うのです。

恋愛関係から家族になるというのはよくも悪くもお互いの存在が日常になり、いつまでもお互いのことばかり見ていては嫌なところばかりが出てきてしまうのではないのかな、と。
いつでも何かにチャレンジ!していけるような、
そんな人生を共にしたいなと思う次第であります。

終わりに

さて、もう今年が終わりますね。
弊社も8月で2期目に入り、
1年目からお国に多少なりとも税金を払い、
メンバーも増え、
リモート等含めると常時10人以上が稼動する会社になってきました。
最近「もしイノ」を読み始めたのですが、
ドラッカーの「イノベーションと起業家精神」の中からの引用でこんな記述がありました。

ベンチャーにはアイデアがある。製品やサービスがある。売上さえある。
時にはかなりの売上がある。確かにコストはある。
収入があり利益もあるかもしれない。
だが確立された事業がない。永続的な活動としての事業がない。何を行い、何を成果とすべきか明確な事業がない。

何かぐさりとする言葉です。
今自分たちがやってることが、
永続的な活動しての事業となれる為には、
より明確な強み、属人的になり過ぎない仕組み、
企業としての安定的なポートフォリオ等、
考えなくてはいけないことは山積みで、
改めて、
「我々は何が得意で、何が不得意なのか」
「どういう価値を生んでいきたいのか」
を現メンバー同士で真剣に話していかないといけないなと、
改めておもい、新年の役員合宿で実践してこようと思います。

とはいえ、創業当初からの思いである、
「熱狂を力にする」
「才能を活かす」
をコンセプトに、
弊社でももっともっと、
多様な生き方、
才能を応援出来るような、
色々な事業や仕事を作っていきたいなぁと
改めて思ったのでした。

さいごに
いつも支えてくれるこうちゃん(旦那)に感謝!

(本文ここまで)

再掲後記 〜育て合う夫婦関係について〜

かれこれこの記事から、5年の月日が流れました。
彼のチャレンジ精神は終わる事なく、facebook Japanに数年勤めた後、子供がまだいないうちに出来るチャレンジということで、社内転職に複数回挑戦。英語力で何度も落ちたり希望が通らない事もありましたが、晴れて2年弱前からfacebook Singaporeへ転籍しました。
一緒に暮らしていないので家賃なども当然2倍かかってしまうのですが、シンガポールに住んで働いているからこそ見えてくる世界、税金や教育の話など、2人が全く違うものを見て体験できているからこその発見や学びはお金に変えられないなと思います。

そしてこの記事から、「わぁなんて旦那さんを育てて伸ばせる素敵な奥様なの!」とまんまと思ってくださった方多少はいるかもしれないのですが()

実態は真逆なんです。
長い年月に渡って、良いところも悪いところも理解し干渉しすぎず、背中を見せて必要なときに手を差し伸べ、寄り添ってもらってるのはむしろ私なんですね・・

結婚したタイミングですぐ起業した私は、家事全般の実に9割を旦那に任せ、ろくに夫婦の時間も大切にせず仕事ばかりしてきました。
仕事の不安でメンタルもアップダウンしますし、家にいない時間は長く、それこそこの記事を書いた27~29歳くらいまではかなり朝まで飲んで帰ってくるなんてこともザラにあったと思います。

ろくに家のこともしないくせに、偉そうにしてるお父さん達、いるじゃないですか。しかも友達とか家につれてくるくせに、自分はなんにもしないで、奥さんに全部の準備とかケアとかさせてるひと。それですよ、私。それだったわけです。お皿洗いや片付け、年に何回かしかしてなかったと思います。
それでいて毎日感謝を言葉や態度で出していたかといえば・・・当時それも出来ていたかどうかダイブかなり相当強烈に怪しいです。(反省)

彼の凄いところは、それでいて怒らないんです。しつこくも言ってこない。言いたい場面は沢山あったと思います。ああしなさい、こうしなさい、こうしてくれたら嬉しいななり、言いたいと想うんです。言いたかったと思います。かわりに、

「うらちゃんコップ洗ったの!偉いぞ〜」
「歯磨き粉にキャップしてるの、偉いね〜」
「今日洗濯してくれたの?ありがとう」

と、些細な出来た事に感謝と褒める、をただただ繰り返してくれてたんですね。

「あーい♥ えらいこー!わーい!(そしてまた数日歯磨き粉のキャップをしめ忘れる)」

子供か?!子供なのか!? アラサーの子供なのか!?!?
そう、そうなんですよ。
アラサーでも子供なんです。
朝起きれない、トイレの扉を開けっ放しにする、家の鍵を忘れる、光熱費の支払を忘れる、当たり前のような気遣いが出来ない、八つ当たりをする・・
アラサーだろうがアラフォーだろうが、みんな時々子供になってしまう。

夫婦になるとみんな、「もう大人だし、変わらない。諦めよう」と諦めたり、諦められなくて時々不満が大噴火してしまう事もあると思います。
夫婦はそれぞれ色々な正解があると思いますが、うちの場合は夫婦であり、親子であり、兄弟のようです。立場はトピックによってコロコロかわります。ふと、私達が仲の良いご夫婦は結構このパターンが多いような気がします。お互いが夫婦という男女関係だけではないロールを持っていて、時にそのロールプレイを楽しみながら生きている。

家の事であれば、私はまるで子供のように育てられているような実感があるんです(苦笑)昔だったら家中とんでもないことになっていただろう一人暮らしの私ですが、中々自己評価としてはそこそこに丁寧に、定期的に掃除をしたり、日々自炊をしたりして暮らしています(SUGOI)
まさにロールプレイングです()

編集後記なのに随分長くなってしまいました笑

助け合える、教えあえる、支えあえる、という夫婦関係をもてて、私はとても幸せです。旦那がいる感を普段あまりSNSでだしていないせいか、最近「エアー旦那」なんじゃないかと突っ込まれた時は吹きました笑

今日はこんなところにしておきますが、最後に旦那に感謝!!
そして全世界の私のような仕事ばっかりしてて家では駄目人間()をパートナーにもつ皆様!!
偉い!!めっちゃ偉い!!
ご飯つくって家の掃除をしてくれるなんて神だよ神!!!!!!
そんなん全然当たり前じゃない。そして今それを分かってくれないパートナーでも、実は最低限絶対無意識で感謝してる!!!いつか!いつか意識的に感謝してくれるし、いつかきっと、理解シリンダーに理解がちゃんと溜まったら必ずひとは変わるはず。ちょっとした過ちや無理解は、ほんのちょっとだけ辛抱してくれたら。。。お互いちょっとでも理解できたら、、きっと世界はかわるはず。

それではまた!

よろしければサポート頂けたら嬉しいです! Rush GamingやWekidsでの活動費に充てさせて頂きます。