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僕のペット - Part2

季節が追いついてきたので(...書いたハナから「追いついたっけ?」と自問したくなるような、涼しい日が続くけれど)、うちの二代目カブトムシたちを、その親世代が生まれた公園にリリースした。

その方針は、去年11月まで生き永らえた親たちが土の中に何十匹もの幼虫を遺していったのを見つけた時から、決めていたことだった。

毎日栄養バランスの良いゼリーをもらえて天敵もいない飼育下のほうが、自然の中よりもぬくぬく長生きすることは明らかだけど。短い時間でも、広々とした森を飛び回り、新鮮な樹液を舐める、本来のカブトムシらしい命の燃やし方をしてもらえるといい。

年越しして三令にまで育った幼虫は(プラケースも5つまで増やしたんだが到底収まらないので)一匹づつペットボトルを加工した容器に株分けならぬ幼虫分けをして、ヨーヨーのお友達で育ててみたいという希望者に配布した。幼虫のなかには、暖かいリビングで飼育していたら4月に早々と羽化したてしまったところもあって、何匹かは夏を待たずに一生を終えた。

でも、男の子たちはみんなそれぞれに、幼虫の成長を楽しみ、羽化に感動し、メスとオスの違いを観察し、死んだら悲しみ、そして夏を迎えた成虫は近くの自然に返すという体験をすることができた。よかったよかった。

表題写真はそんなお友達の一人がくれたお手紙。絵がうまい!!!

さて、ヨーヨーはカブトムシを自分のものと認識して、毎日せっせとエサを変え、霧吹きしてかわいがっていた。リリースすることは前から話していたから納得しているものの「僕のペットがいなくなっちゃうよ」と訴えてきた。「ムク(オカメインコ)はママのペットでしょ、どじょうとエビはパパのペットでしょ、僕のペットはカブトムシだったから、今度は…」

「猫がかいたいな」…賃貸マンションだから難しいかな。

「セキセイインコがかいたいな」…ムクさんがいるでしょ。

「じゃあ…カメ。カメがかいたいな!」…ん。カメなら…うーん…。と、私が隙を見せたのを素早く捉え、ヨーヨーは、早速、自分の手帳に手持ちの丸いシールを几帳面に並べて張ったものを持ってきた。

「僕、毎日ご飯を残さず食べたら、一個づつ〇をつけるよ。これが全部〇ついたら、カメを飼っていい?」

なんだそれは。6歳にして凄い交渉術だな。(枠を書いてるところにシールを張っていくほうが一般的な気もするが)

「パパと相談して」と丸投げしたら、30個くらいでディールしたようで。

パパに「30個なんてあっと言う間じゃない?」と言うと、「でも、遠すぎる目標もよくないよ、達成感を与えなければ」だって。「まあそうだね…カブトムシもちゃんとお世話してたしね」と、乗せられてしまったが、気が付くともうあと5個で満了!

しまった。そういえば、奴も昔、カメを飼いたいって言っていたのを忘れていた。(自分もカメってかわいいなと思ってるから妙に甘かったのだ!)

たぶんもうすぐ、うちにカメが来ます。

リクガメにするかゼニガメにするか、家族で討議中です。

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