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謹賀新年 2024

あけましておめでとうございます!

年末イタリア旅から大晦日にロンドンの自宅に戻り早々に寝てたのですが、年明けの瞬間、近所の誰かがバグパイプで「蛍の光」を演奏する調べと、あちこちであがる打ち上げ花火の音が聞こえてきて目がさめました。

英国暮らしも3年目に突入しました。子どもたちはそれぞれ6歳・9歳になり、喧嘩も流暢な英語でやり合うようになりました。そのぶん日本語はゆるいですが家族揃って健康であることに感謝です。

去年2023年を振り返ると、ビザ更新に時間がかかったため、海外旅行はマラケシュ(モロッコ)とアムステルダム(オランダ)、そして年末に南イタリアに行ったのみでした。大陸ヨーロッパ巡りは日本からだと時間もお金も桁違いにかかるので、こちらにいるうちにできるだけ色んなところに足を運びたいと思っているのですが、ここ1年は控え目でした。

そのぶん英国内では、カーディフ、インヴァネス(ネス湖のある町)からジョン・オ・グローツ(ブリテン島の最北端)、ジュラシック・コースト(ライムレジスからダードルドア)、ストーンヘンジ、エブベリー(世界遺産の巨石の村)、ラコック、セブンシスターズなどに足を運びました。特にスコットランドは、また必ず訪れたい美しさでした。

自分のときとあまりに違うので、子どもたちのなかに、このロンドンでの暮らしや旅の体験はどのように残るのだろうということをよく考えます。

地球上には相変わらず貧困や戦争や気候変動などがあり、それが瞬時に様々な形の情報として入ってくるので「人類はちょっとづつでも賢くなっていっている」という信念が揺らぎ、無力感を覚えることもあります。

年末に訪れたポンペイの遺跡では約2000年前に一夜にして火山灰に埋もれ滅びた文明の、想像を超える設計の高度さや装飾の壮麗さ、規模、完成度に息を呑みました。

森羅万象に感謝します。

それは昔、友達の結婚式でそのお父さんが挨拶に使われた言葉です。私は新郎側ゲストだったくせに花嫁の友達を差し置いてブーケトスを受けてしまい、翌年にほんとに結婚しました。想定外過ぎてろくな挨拶も言えなかったのですが、どうやら、いただいたラッキーを無駄にせず生かしてここまで来ることができました。

ありがとうございます。森羅万象に感謝します。

果報者の私が、どうしたら世界に恩返しできるのか考えると、子育てももちろんそうですが、それだけでなく、やはりなにか小さなことでも社会と関わり尽力することに行き着くように思います。

というわけで仕事を再開しました。そして、仕事するということは人の目線を受けることでもありますから、遊びの友好関係とはまたちょっと違う緊張感がある感じで、ダイエットというよりシェイプアップの必要性を感じ始めました。

運動習慣を身につけて、筋肉を増やし浮腫をとる。そして、ダサさへの許容度が底抜けのロンドンに甘えるのも程々に。今年は多少のお洒落コンシャスを取り戻したいと思います。

これを読んでくださるどなたさまにとっても2024年が良い一年になりますように。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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40代半ばで夫婦はじめての海外暮らし。旦那は一年の私費留学を終え、現地で仕事開始。7歳と4歳で渡英した子供二人はバイリンガルになれるかな?表では書けないニッチな話や個人的な考えも盛り込みつつ、ワンコインで月に20本前後をお届けします。購読中はマガジン内の過去記事(200本以上)もすべて読み放題です。

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さまざまな調査で世界都市総合ランキング1位に輝くロンドン(2023年)。広い公園、無料の博物館、毎夜くりひろげられるウエストエンドのショー…

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