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読書感想文の書き方①<本を選ぶ>

今回は読書感想文の書き方や取り組み方について解説していく。注意してほしいのは、この記事は、読書感想文を完成させるためのテクニックを解説している。コンクールで入賞するといったハイレベルな文を作ることが目標ではない、ということは知っておいてほしい。


本の選び方

多くの人が読書感想文を書くにあたって、一番初めにつまずくものは本選びではないだろうか?普段本を読まない人にとって、自分に合った本を選ぶことは難しい。また読書家の人でも、読書感想文向けの本を選ぶのは、意外と苦戦する。ここでは、読書感想文に最適な本の選び方について解説する。


① 課題図書を利用する


読書感想文には課題図書というシステムが存在する。これは「青少年読書感想文全国コンクール」で指定された本のことを指す。
コンクールで指定されるような本は難しいのでは、と思われるかもしれない。しかしこれは大きな誤解だ。課題図書は、むしろ読書感想文を書きやすいテーマや内容であることが多い。とりあえず戦争はよくないという感想を書けば、ある程度文字数を埋められる戦争物。自分の立場に置き換えやすく、比較的共感しやすい日常・青春もの。引用や調べたことを書いておけば字数を稼げるノンフィクションなどがそろっている。しかも内容もさほど難しくなく、読書初心者おすすめの作品が多い。

さらに課題図書にはもう一つメリットがある。過去の作品リストを見ることができるのだ。この時期にはほとんどの課題図書がすでに貸し出されているか、予約でいっぱいにになっている。しかし4年ぐらいさかのぼれば、意外と図書館に残っていることがある。返却されるのを待っていたら夏休み最終日、というアクシデントを防ぐことができる。

② 文学作品を漫画で読む


文学作品を漫画で読むこともおすすめだ。ここでいう文学作品は太宰治や芥川龍之介といった作家を指す。文学は難しい、という意見もありそうだが、それは勘違いだ。まず文学は面白い。冷静に考えて、何十年も読まれてきた作品がつまらないわけがない。人間失格がどれほど多くの中学生を中二病に導いてきたのか、みんなは知っているはずだ。

それに再版も多い。解説が挟まれていたり、アニメとのコラボバージョンもある。人によっては読書がオタ活に早変わりするのだ。
なんなら文学は借りる必要もない。青空文庫というサイトに行けば、無料で読める。図書館に行く手間を省けるのは魅力的だ。

しかし活字を読むのはやっぱり面倒。いかに文学が面白いといえど、よみ切るのに時間がかかるのは避けられない。そこで漫画だ。下にお勧めの漫画を置いておくので、参考にしてほしい。

読書感想文で本を読む必要はない。要は内容を理解し、自分の感想を書けばそれでいいのだ。それなら漫画で充分理解できるし、なにより短時間で済む。馬鹿正直に漫画で読みましたといわない限り、先生に怒られることもない。本当にそんなことをしていいのか、と良心が痛む、なんて考えは捨てよう。1㎜の役にも立たない。優先すべきは読書感想文を完成させることだけだ。

漫画で内容を理解できるのか、という心配は無用。別に評論を作るわけじゃなく、あくまで感想を書くのが読書感想文の目的だ。どれだけ的外れな理解力でも、間違った解釈でも攻められる筋合いはない。ただの感想でいいのだ。とりあえずストーリーの内容を理解すればそれで済む。

おすすめの文学漫画


『新装版文芸まんがシリーズ』
絵柄は古いが、内容が詳しく書かれている。
これを読んでいれば、ほとんど内容を理解できる。
『なめこ文學全集 なめこでわかる名作文学』
一昔前に人気を得たなめこシリーズ。
可愛い絵柄で飽きがなく、ストーリーもうまく要点を抑えている。
『マンガでBUNGAKU』
絵柄が受け入れやすく、表現も分かりやすい。
作品数は少ないが、いずれも読書感想文向けの本なので問題はない。


ここでは読書感想文における本の選び方を解説した。次回はいよいよ、読書感想文の書き方について解説していく。

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