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「書くこと」

「あなたの記事が10回スキされました!」

「承認欲求なんてくだらないよ。」
そんなことを言っていたはずの僕はプッシュ通知に吹き飛ばされた。

人間は(少なくとも僕は)単純だ。
他人から褒められたら、うれしい。

「書くこと」は、僕にとって、自分の頭の中や感情を表す行為だ。
大きな声で意見を言うのが得意でない僕には、感情表現の一つのツールともいえるかもしれない。
この行為のなにが素晴らしいって、他人を必要としないことだ。
ひとりでできるし、気も使わなくてよい。
なのに多くの人に認めてもらえる。褒めてもらえる。
自分と向き合う時間になる。喜怒哀楽と正面からぶつかる。
なんて素晴らしいのだろうか。

「他人の評価なんて関係ないさ。」
ひょうひょうとしているフリをしていた。無理だった。うれしい。もっといい文章を書きたい。もっと自分の文章をスキって言ってほしい。
心の奥底ではそう思っていた。
でも自分に対してもカッコをつけていたいから、何度も記事を書きかけて下書きに保存して。
「なんかイマイチだな。もっとうまい展開が思いつくまで置いとこ。」
プロか。プロなのかぼくは。カッコつけ過ぎである。
当然記事は書けない。気付かぬうちにストレスが溜まる。
感情が放出できない。身体でいうところの「便秘」と同じだ。
このままでははちきれてしまう…
そんなときに1つのかけないnoteを目にした。
https://note.mu/ryotashimadu/n/ned427ad8b0b7

(中略)
「自分らしさ」って何だろう?
それを知るのに簡単な方法は、書くことです。
書いていれば「自分」がわかります。
「何に気付き、何に心を動かされ、何を書きたいと思ったのか」が「自分」です。
「自分」の興味を深く知ることで「自分らしさ」の糸口が見えてきます。
まずは、書けばいいのです。
               出典:嶋津亮太『書くことは、超楽しい』

まずは、書けばいいのです。
この言葉に触発されて、奮い立たされて
この文章を書いた。
自分が少しわかった。
カッコつけで、他人の目が気になって
うまく感情を吐き出すことが苦手で。
限界になるとそれが文章になる。
きれいで面白い文章はまだ書けない。
けれどなにより、
ぼくは
「書くこと」が好きで
いまこうして「書いていること」が超楽しい。

これからも僕はおそらくこの巨大な承認欲求と自己表現欲求とともに生きていくんだろう。
でも一旦、今日は眠ろう。

プッシュ通知をオフにして。

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