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Sammy Hagarはあれだけ飲んでよく歌えるなとしみじみ思った夜

どうも、ウクモリ ヒロオです。

皆さん、3連休はいかがでしたでしょうか?私は予定がビッシリでしたが、かなり充実した週末を過ごしました。言い訳の出来ない疲労感に襲われていますが、まずは何とか火曜日を乗り切りたいと思っています。今日はどの話題から書こうか悩みましたが、昨日の出来事を書き綴ることにしました。

ということで、まずは今から10年ほど前にさかのぼります。家族旅行に行った際、マウイ空港滞在時の僅かな空き時間を利用して行きたかった場所があります。空港内に佇むそのレストランは、残念ながら営業時間外でしたが、開店準備をしていたスタッフに声をかけ、店内の写真を撮らせて貰い、ご厚意でコースターを何枚かいただきました。

その時行ったお店の名前は「Sammy Hagar's Beach Bar and Grill」と言います。あの時、開店時間前だと分かっていましたが、行けたからこそ貰えたコースター。いまだに家で大切に保管しているそのコースターを見るたび、こう思います。

あの時無理して良かった。

今回、サミーが来日すると知り、実はちょっとためらいました。チケット代もそうでしたが、70歳を超えたサミーが、果たして歌えるのかどうか・・・少しネガティブになってしまっていた私でしたが、何とかプロモーターの先行予約で申し込み。ただ、一度目は当選しながらも支払い忘れて失効(苦笑)二度目の抽選で何とかチケットを入手しました。

だからこそ、あの時無理して良かったとまた思えました。

昨日は、父の米寿の祝いがあったため、会場に到着したのは開場時間少し前。なんとか、近くで友人たちと会い、しばしの時間をすごしたのち、有明アリーナの前で友人たちとしばしの別れ。2階Cブロックのかなり見やすい、段差中段のジョー・サトリアーニ側の好位置。もしかしたら、一度目の当選で席を入手していたら、見えにくい席だったかもしれないことを思えば、ラッキーだったのかもしれないなと、しみじみ感じました。この3連休、ずっと外出が続いていたので、着席しても観られるこの席はありがたくもありました。歳には勝てませんね(苦笑)

インターネット上の画像を引用させていただきました

席に座り、1988年にヒューストンのRICE STUDIUMで、絶頂期のサミーがいた頃のVan Halenを観た時のことを思い出していました。レプリカとはいえ、昨日着ていたのはその時のライブTシャツ。Scorpions, Dokken, Metallica, そしてKingdom Come。今思えばかなり豪華なフェスを、渡米後最初に観られたのはラッキーでした。Dokken終了後はスタンドに移動してしまいましたが、それまでは最前列で頑張っていたことが懐かしいです。あの時、唯一の心残りは「Dreams」が演奏されなかったこと。ハイトーンだからこそ、ちょっと厳しいのかなと・・・。

で、昨日のライブでは始まる前にいきなり「Dreams」が突如大音量で流れ、場内全体が一気に温まったのを肌で感じました。そして、曲のエンディングと同時に暗転。オープニングSEが流れる中、いよいよ最強の布陣が登場。「Hello Baby」というあの歌声と共に、1曲目の「Good Enough」でスタート。割れんばかりの歓声に答えるように、サミーが登場して歌い始めると、声が出ないかも・・・という杞憂は全く不要だったことを知らされました。

ドリルの音色で始まる「Poundcake」や、サミーの代表曲のひとつでもある「There’s Only One Way to Rock」が演奏されるたびに大歓声に包まれる会場。想像以上にサミーの歌声は力強く、テキーラやビールを飲みまくっていた中盤以降も、年代以上の力強い歌声を披露してくれました。踊りが可愛かったですけどね(笑)

自由気ままなジョー・サトリアーニのギターソロが面白かったし、マイケル・アンソニーの超絶ハイトーンにはただただ驚くばかりでした。急遽ツアーメンバーに加わった、ドラマーのケリー・アロノフはかなりの実力派だったようで、キーボードのレイ・シッスルウェイトと共にサウンドの下支えをしっかりしていた印象です。

終始、サミーのハッピーオーラが会場全体に伝播する感じ進み、終盤は笑顔溢れる実にハートフルなライブが展開されました。ベテランだからこその余裕と貫禄のステージ。最近はあまりアメリカンロックを聴いてなかったんですが、聴いていた頃ってこれだけ楽しかったっけなと自問自答してしまいました。

とにかく、楽しかった。
無理して来て良かった。

終演後、バックスクリーンには「THANK YOU」という文字が。この言葉、バンドだけでなく、ここに集った多くのロックファンが同じように心の中でつぶやいていただろうことは想像出来ます。そして多くのファンが「また日本で会える時が・・・」と思ったかもしれません。ただ、その想いが1番強いのは、日本だけで「Can't Stop Lovin' You」を披露したサミー本人だったのかもしれません。

ハッピーすぎるライブ。

そんな言葉がピッタリな素敵なサマーナイトでした。

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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