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“都の花” あさぼらけの徒然 初釜

やっと空が白けて来た
この部屋からは 日の出はみえない

“まだ ここを出て ひと月も 経ってないんですよ 出歩かず ゆっくり ゆったりと”
って リハビリスタッフに釘をいっぱい刺される。

浦島太郎は 日にちの感覚が欠落しているらしい…..

初釜のお菓子  “都の花”が 届いた。
器蔵から選んだ茶盌
銘 “飛沫” 
陶工 野口以織 作

“何故に 陶工は この茶盌に 筆を
振り上げたのか?”
手にするたびに問うていた。

“その答えは 永遠にわからない”

って 眺めながら 御自服にて頂いた。

日が良いと 花屋に出かけたくなる

そこには 春の景色があるから

都の春を 想う…..

ギランバレー
リハビリ記

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