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マッチングアプリ備忘録⑥〜落とし穴的Cさん〜

こんばんは、うきわちゃんです。
前回に引き続いてCさんと最後に会った時のことを書いていきます。
前回の記事はこちら。

あれから1週間と少し

Cさんと最後に会ってから1週間ほど経った頃、Cさんから週末飲みに行こうとお誘いがあった。多少の雑談も交えつつ、時間と場所を決めたのだが、Cさんが提案してきた場所がまたCさんの最寄りだった。その提案をされた瞬間、1度目の「うーん……」が発動した。私の最寄り駅からCさんの最寄り駅まで遠いわけではないけど、でもそれでも何のためらいもなく自分の最寄りを提案してくるあたりどうなのだろうと思う。記事を書いている今も思い返すともやもやする、というかイライラしてしまう。別に私の最寄りにしたいとかそういう風に思うわけではないけど、もっとこうあるじゃないか。まだ行ったことのない場所とかさ。

そんな感じで多少首をかしげつつのやり取りをして予定を詰めていった。ちなみにだけれど、Cさんとする文字ベースの雑談は全然盛り上がらない。盛り上がらないというか、テンションが上がらない。シンプルに楽しくないというか……。そんなことを考えながら約束の日を迎えた。

得意の‟「うーん……」感情”

Cさんと会う日。私はCさんの最寄り駅へと向かった。無事到着したのだが、Cさんとスムーズに合流することができなかった。これにはきちんと理由?というか原因があるのだけど、私はそこでもうモチベーションがゼロになってしまった。もう帰ろうかな。そんな感情で頭がいっぱいになっていた。とは言っても、感情のままに本当に帰る勇気はなく、20分ほど遅れてCさんと合流した。

Cさんに一応は謝られたけれど、うっかりそれを軽く流してしまい本当に申し訳なく思っていたのかどうかはわからなかった。Cさんと合流してからも私はローテンションから抜け出せず、変に冷静というか、ダウナーな気分だった。ただ、ごはんがおいしかったのでそこで少しテンションが上がった。

これまで気にならなかったCさんの一挙一動が、なんだかその日はいちいち気になっていた。それは頼りなさだったり、ある種の世間知らずのようなことだった。自分より長く生きているのだから、自分より物事を知っていてほしいと思うことは高望みなのだろうか。

もういいかなというところまで来てしまった

お店が閉店時間になり、まだ時間も早かったので2軒目を探すことになった。以前2人で行ったことのあるお店で遅めの時間まで開いていたところがあり、そこを目指していってみたけれどその日は不幸にも閉まっていた。そこでCさんに宅飲みを提案される。Cさんの感じからして家で2人でお酒を飲む以外の意図があるとは思えなかったけれど、男女2人での宅飲みにいい思い出がなかったのでその提案にはNOと伝えた。となるともう飲める場所がどこにもなかった。

もうどうしようもないということで、会ってからまだ2時間もたっていなかったけれど解散することにした。私の中で「うーん」という感情やイライラ、「宅飲みに誘われた」という些細なネガティブ要素が積み重なって、「もういいや」という感情が溢れでそうだった。

一度はいいなと思っていた人に対して、こんなにも早く熱を失ってしまうなんて自分でも寂しいし悲しい。小さなことを許してあげられないということは私のプライドが高いということなのか。理想が高いということなのか。

きっと私はその人の表層しか見ていない。表層だけ見て好きになったり突っぱねたりしている。もちろんそんなものは愛ではないし、恋かどうかも怪しい。

その日の帰路は、自分に失望しながら途中で少し良いチョコレートを買って、家で1人飲み直した。


その後の機微

さて、今回の記事のさわりはこのセクションである。Cさんと最後に会ってから2か月くらいは1人で楽しく穏やかに生活していた。しかし、何がトリガーになったのかわからないけど、急にCさんのことをよく考えるようになってしまったのだ。いや、トリガーはなんとなく見当がついている。

1つ目はCさんの職業関連の話題が生活の中で増えていた時期だったこと。2つ目は自分が理想とする夫婦関係を持つ人たちに複数触れる機会があったこと、である。

そんな感じで私はことあるごとにCさんのことを考えるようになり、なんとなくCさんに対するテンションが戻りつつあるような気がした(それでも思い返すとイライラしたりちょっとなあと思う部分は依然としてある)。いいなと思うところだけであれば手放しで飛び込めるのに、相反する感情を併せ持ってしまうとここからどう進んでいけばいいのかわからない。

いつもCさんに誘ってもらってばかりだからと思って私からCさんに連絡してみたけれど、Cさんが忙しくて具体的な予定を立てることはできなかった。果たして私は本当にCさんに会いたいのかどうかもわからない。ただ1度はこちらから連絡しておかないとという使命感に突き動かされただけかもしれない。

Cさんがそこまで私に対して興味がないなら無理には会いたくないし、もう終わりでもいいかなと思う。もうなにもわからなくなってしまった。自分の気持ちを犠牲にしてまで誰かといることが重要なのか?でも1人で生きていくよりは誰か別の人間と生活を共にしたほうが人間的に成長するような気もする。最近はこういう思考のスパイラルに入って抜け出せない。

その渦中で、私はCさんにも選んでもらえなかったのだなという確証みたいなものが心に重くのしかかって毎日心のどこかがめそめそ泣いているのだ。

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