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マッチングアプリ備忘録㋐〜無味無臭、時々あまい彼③~

こんばんは、うきわちゃんです。
前回から少し空いてしまいましたが、これで最後です。

前回の記事はこちらから。


頑張って誘ったお好み焼きパーティー

年始にアポを取りT君の部屋に泊まってから1週間くらいたった頃。普段自分から誘ったりするのが苦手な私だけど、T君に会いたくなってしまった。何かと口実をつけてT君に連絡する。それがお好み焼きパーティだった。パーティーとはいっても私とTくん2人だけで開催するものである。

Tくんに連絡すると、今度はわたしの部屋に行きたいとのことだったのでお好み焼きパーティーはうちで開催する運びとなった。前回のこともあり、特に警戒することもなく私はじゃあ最寄り駅まで迎えに行くねと返信した。

パーティー当日、私はお昼まで仕事だったが待ち合わせまでそれほど時間がなかったので、身だしなみ的にフル装備で出勤した。ちょっと女の子の動向に敏感な男性社員に「え、今日なんかある?いつもよりメイクバッチリじゃない??」と言われるくらいには私は気合いが入っていたというか、浮き足立っていたようだった。

駅から徒歩20分超

一旦帰宅して再び最寄駅に到着すると、すでにTくんが待っていた。かっこいいな〜〜、見た目が好みなんだよなあ、と思いながらTくんに声をかけて駅前のスーパーに入った。

お好み焼きの材料やお酒などを買って、私の家まで徒歩で向かう。わたしは歩くのが苦にならないタイプの人間で、1時間くらいなら全然楽しく歩けるのだがTくんは違うようだった。10分ほど歩いてから、Tくんに「あとどれくらい?」と聞かれたので「あとちょっと」と答えてから10分オーバーでわたしの家に到着。家についてから「全然ちょっとじゃないよ!」と冗談っぽくTくんに怒られた。

その後、楽しくお好み焼きを作って食べ、Tくんは泊まっていくので2人でベッドに入った。

それは不意に訪れた

もちろんその夜も特に何も起きず。わたしとTくんは2人で仲良く1つの布団に入って寝て、起きた。目が覚めると朝から雨だった。Tくんはその日予定があるらしかったが、それほど重要度が高いものではなかったらしく、キャンセルして2人で昼過ぎまで二度寝をした。

日が傾く頃に2人で起きて、Amazonプライムなどを見ながらだらだら過ごした。ご飯はカレーをデリバリーして食べた。夕方くらいになんとなくわたしがベッドに入り、ごろごろしているとTくんもベッドに入ってきた。そこで唐突に「お腹触っていい?」とTくんは言う。最初は拒否していたけどどうにも逃げられなくなって、お腹を触られた。そのままなし崩し的にわたしとTくんは一線を超えた。

Tくんと関係を持ってしまったことに対して私はその時、なんとなく複雑な気持ちを抱いたような記憶がある。その理由はわからないけれど、多分女の勘みたいなところで、Tくんはわたしとのことを真面目に考えることはないだろうと感じていたからかもしれない。

その日もTくんはわたしの家に泊まった。

翌朝、またTくんが誘ってきて、でもわたしはそれに応えられなかった。物理的な問題もあったけどなんとなく嫌だった。雨が止んでいたので、Tくんの帰り支度が終わってから2人で家を出た。Tくんを駅まで送るついでに駅ビルのご飯屋さんで一緒にご飯を食べた。ご飯を食べている間、Tくんの態度はなんとなく冷たいような感じがした。

結局Tくんにとってわたしはなんだったのか

結論から言うと、そこからTくんには会っていない。ちょいちょい連絡をとったりして会う計画も立てたが予定が合わず頓挫した。

そういった一連の流れで、やはりTくんはわたしと付き合うという選択肢がないのだなと思い至り、フェードアウトした。

文章にすると淡々としているけど、その当時はそれなりにわたしも傷ついたり苦しんでいた。

Tくんにとってわたしはなんだったのだろうと今でもたまに考えるが、気軽に会えてたまにつまみ食いもできる女友達といったようなところだろうか。そう思うと今でも心がチクリと痛む。痛みのような憤りのような悲しみのような。

もうこんな思いはしたくないなと思いながらこの記事を書いている。Tくんはこれまでもこの先も、きっと私を思い出すことなどないのだろう。


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