最古の日本刀の世界安綱_古伯耆展1

「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」に行ってきました

 こんにちは、浮草堂です。
 ああ! うんざりだ! ぶった斬ってやる!
 そんな気持ちになりましたので、ぶった斬る道具を観に行って参りました。

「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」

最古の日本刀の世界安綱・古伯耆展1

 春日大社国宝殿で開催中の展示です。

 ここに至るまでの道のりがですね。
 いにしえからの巨木。
 ぞうぞうとなる枝の音。
 きれいにうるんだ鹿の瞳。
 ……すみません。道のりの段階でぶった斬る気が失せました。
 こいつあ神域すぎるぜ……。

 穏やかな気持ちで入場。
 この催しは日本刀の展示。ことに、古伯耆(現鳥取県)の太刀をメインに展示してあります。
 刀剣乱舞とコラボ中。
 入ってすぐに石切丸、髭切、膝丸がお出迎えしてくれました。

最古の日本刀の世界安綱・古伯耆展2

最古の日本刀の世界安綱・古伯耆展3

 うち、まだ兄者いねえんだよな。

 ソッコーで現世どころか二次元に戻っちゃいましたね。
 いや、ホントの髭切兄者がこない。4年プレイしてるのにこない。マジでこない。なんで? 徳が低すぎる?

 その直後、童子切の復元刀がお出迎え。撮影OKという太っ腹ファンサをありがとうございます。

最古の日本刀の世界安綱・古伯耆展4

 スゴい! 斬れそう!

 いや当たり前だろってツッコミを入れられたでしょうが。

 わたくしが日本刀好きな理由は、「肌に近づけただけでゾッとするほど斬れそうだから」なんですよ。
 はい! サイコも厨二も違うよ!
 強いものが好きという、小二の心です。
 小学二年生はライオン好きだろ!? 日本刀も好きに決まってるだろ!
 
 今回のメイン展示は「童子切」
 酒呑童子を斬ったという逸話がある太刀です。
 イイですねえ……。イイですねえ……。
 陰陽師を履修してしまったら、酒呑童子も好きになるしかないじゃないですか……。
 ちゃんと厨二の心もある。魂は少女のアラサーです。

 もちろん、他にもたくさんの刀(主に太刀)が展示されています。

 わたくしのイチオシは、有綱の太刀!

 もちろん、強そうだから推していますよ。
 メインの童子切を始め、安綱の太刀が多めの本展示。(鳥取県さんありがとうございます)
 安綱も無論イイ!
 上品で優美!
 声優で例えると石田彰!

 が、わたくしが推しと申し上げた有綱は……。
 デカい。ド迫力。渋い。
 完全に若本規夫な太刀なのです!

 イイ! イイよお! 強い!
 
 もうこれは図録買っちゃうね! 資料だよ資料! しばらくバランスパワーで生きるから大丈夫だろ!

 このように堪能しておりますと、ふいにこの言葉が飛び込んできました。

「スゲー! 小烏だぜ!」

 見れば、展示に目を輝かせている青年が二人。
 
 館内に耳を開きました。
 みんな、「好き!」の話だけをしていました。
 刀が、歴史が、古典が、旅行が、ゲームが、「好き」だと話していました。

 脳内が換気されていく感覚。。

 わたくしがぶった斬ってやる! 状態になったのは、「他者を疎む言葉」が充ちすぎていたのです。
 簡単に申し上げるとコロナウィルスの話題。
 挨拶代わりに使われるアンラッキー情報。「こないだ中国人がおってな」「感染した人は○○に住んでて」
 もちろん、理由もなくそういうことを言っているわけではないと、わかっています。
 けれども、理由があっても、他者が疎まれているのを見るのは、しんどいです。
 自分もマスクをして、簡易うがい用緑茶を持っていても。
 しんどいものはしんどいです。

 ミュージアムカフェに着いて、ほうっと息を吐きました。
 ここは「好き」で満ちた世界。
 ああ、安心するなあ。

「ぜんざい1つ……。あっ、やっぱりこのコラボメニューにしてください! すみません!」

最古の日本刀の世界安綱・古伯耆展5

「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」は2020/03/01まで開催中!
 公式ホームページはこちら!

 それでは、日本刀解説本(ビギナーさん向け)を紹介して。

 See you!

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