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【ポケポケ】レッドカードの極意~対ミッドレンジ戦

UKIです。

なんでコイツこんな記事書いてるの?と思った方も多いでしょう(このバブルの最中に…)。とりあえず箸休め程度に考えて頂けると助かります。

筆者はこれまでポケカはハイクラスパックを買ってファイリングして眺める程度でしたが、今回のアプリ化で気軽に対人バトルができるようになったためハマっています。

カードバトルは運要素が大きいです。しかしだからこそ、しっかりと適切な行動を繰り返すことで確実に勝率をアップさせることができます。このあたりがトレードとも通じるものがあるため、筆者の琴線に触れたんですね。興味ある方は是非とも最後まで読んでみてください。

まず結論

時間のない方はここだけでも読んでいって下さい。
本記事におけるレッドカードの使用目的は、進化妨害です。

  • レッドカードは相手の2進化タネポケモンが場に出てきた直後のターンで使うことで、相手の2進化完了を概ね1ターンほど遅らせることができる

  • このとき、相手の手札の枚数は多ければ多いほど遅延効果が高い
    (さすがに相手の手札が2枚以下では使わないようにしましょう)

  • 上記の状況以外でレッドカードを使うと、殆どの場合において相手の2進化完了を加速してしまう
    (初手レッドカードには効果がない、相手が1進化直後のレッドカードも効果がない、相手の手札が多い状況ではハンデス(手札破壊)にはなるが進化は加速するものと考えて割り切って使う)

  • レッドカードが最もおいしい状況は、2進化タネポケモンを場に出したターンで博士の研究を使った直後である
    (逆に言うと進化の観点からは、2進化タネポケモンを場に出したターンでの博士の研究は本当に悪手なので、事情がない限りやめたほうがよい。同様に博士の研究を使って引いた2進化タネポケモンを出す場合、レッドカードを使用されることは覚悟しておく)

  • 上記の考察は先行後攻は関係ない
    (1ターン目は進化できない、タネポケ出した直後は進化できないというのは、先行後攻で同じ条件なので)

そもそもの背景

2024年12月4日現在、筆者のメインデッキはスターミーデッキです。バトル初心者だった筆者は、とりあえず無課金状態で引くことのできたスターミーとフリーザーのおかげで、Tier高めのこのアグロデッキ(速攻型のデッキ)を運良く構築することができました。

さて現在の環境では、天敵であったピカチュウデッキはなりを潜め、ミッドレンジ(中長期戦型)のリザードンデッキが幅を利かせています。筆者のデッキは長期戦には弱いため、このリザードンデッキには持ち味を生かした速攻で勝負を挑むしかないのですが、ファイヤーEXによるエネ加速からリザードンにテンポ良く進化されてしまうと勝つ術がありません。

そこで筆者が目を付けたのがレッドカードでした。

ターン経過時の進化状況を考える

博士の研究やレッドカードを含めた進化状況の計算は非常に複雑であるため、数値シミュレーションにより算出します。まずは基準として、以下の条件におけるターン経過時の進化状態を考えます。

条件
・1ターン目で進化させたい所望のタネポケモンが場に出ているものとする (バトル場、ベンチは不問)
・毎ターン1枚ドローし、博士の研究を持っていればそのターンに使う、また進化できる状況では進化させる
・10万回試行する

結果
以下の表は各ターン(終了時)における、進化状況の分布(確率)を示したものです。表から分かる通り、最速3ターン目で2進化完了する確率はおよそ44.5%です。体感よりも高い印象を受けますが、あくまでも「進化させたい所望のタネポケモンが1ターン目に出せていること」が条件ですので、全てのバトルにおける確率ではないことに注意してください。

ターン経過時の進化状況

レッドカードのシミュレーションを行う

レッドカードを使った場合の2進化完了の遅延効果を計測します。レッドカードを使うと手札を含めてシャッフルが行われますが、このとき相手の手札に何枚残っているか正確な計算はできません。このため相手の手札にあるカードは半分ほど消費されているものと考えてシミュレーションしています。相手の手札が多い状況ほど後述する効果はこちらに有利に働きます。

初手レッドカードの事例

これは先行限定の話となりますが、初手レッドカードを使った場合の相手の進化状況です。これはほぼ基準と同じであり、進化妨害の効果はありません。

初手レッドカードによる進化状況

相手の1ターン終了後にレッドカード

この状況では、明らかにレッドカードの効果が発生します。ターン3、ターン4ではおよそ10%ほど2進化状態の確率が低くなり、ざっくり1ターン分ほど進化妨害できていると言えるでしょう。

1ターン終了後のレッドカードによる進化状況

相手の2ターン終了後にレッドカード

これは3ターン目の2進化確率を低減することはできますが、それ以降のターンでの2進化確率は逆に増加してしまいます。
これは考え方は簡単で、3ターン目に2進化できる場合にはカードを流されて進化できなくなってしまいますが、そもそもカードを持っておらず3ターン目に2進化出来ない場合にはシャッフルがその後のターンに有利に働くためです。

2ターン終了後のレッドカードによる進化状況

相手の3ターン終了後にレッドカード

3ターン以降にレッドカードを打つ場合は、確実に相手の進化を手助けしてしまいます。手札や山札の枚数も減ってきますし、そもそも進化できるならとっくに進化しているためです。

3ターン終了後のレッドカードによる進化状況

相手が1進化した直後にレッドカード

これは効果があるかと考えていましたが、シミュレーション上、効果は殆ど見られませんでした。1進化直後にレッドカードを打つ優位性が、後半になるにつれて相手を手助けしてしまう不利な性質と帳消しになっているものと思われます。

1進化直後のレッドカードによる進化状況

考察

なぜ1ターン直後に打つレッドカードに優位性があるのでしょうか。これは、1ターン目に相手が進化できないというルールがあるためです。カードを持っているのに使えないという状況を咎めるための一手となっているのです。同様にタネポケモンを場に出したターンも同一ターンでの進化はできません。このためバトル途中でも、相手がタネポケモンを出してきた直後のレッドカードには進化妨害効果があります。
さらに言えば、このとき相手が博士の研究を使っていれば進化妨害効果が大きくなります。もしも相手がデッキの鍵となる2進化タネポケモンをゲーム開始時に場に出してきた場合、1ターン目に博士の研究を使われたらレッドカードを使う最大のチャンスが到来したことになります。

おわりに

上記のとおり、相手が2進化タネポケモンを出した直後のレッドカードには、相手の2進化完了を概ね1ターンほど遅延させる効果があります。

1ターンの進化遅延は決してバカにはできません。これによってバトルが決定づけられる場面もあるでしょう。それではアグロ勢に幸あらんことを!🫡