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家族のこと

兄に息子が生まれた。つまり僕にとって甥っ子という存在が生まれたことになる。

0歳だけどもう寝返りができるようになったらしく、周りの大人たちはすでにメロメロになってる。ましてや甥っ子があんまり人見知りもしなくてみんなにニコニコするタイプだから尚更だ。

年末は急遽予定を変えて新潟にいる祖母に会いに行った。年末のすこし前に祖母が脳梗塞で一日中倒れてたらしい。頑張って始めたスマホでLINEをしてるから、既読がずっと付かなくておかしいと思った、おじさん(僕にとっての叔父)が、近所の人に連絡して、家で倒れてるの見つかって、救急車で運ばれたらしい。

去年の夏まではすごく元気で、スマホも絵文字付きでLINE返してくれてて、一緒に爺ちゃんのお墓参りに行ったり、生まれたばっかりの甥っ子とテレビ電話するくらい元気だったんだけど、その日からあっという間に変わってしまってさぁ。

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正月におばあちゃん大変だったね、って会うと想像よりは動けてたけど、立つのもやっとで、もう1人では生活できないなぁと。

本人は「地獄の三丁目まで行ってきたけどおじいちゃんがまだ来るなっていったんだろうなぁ、、」とか冗談言うから、「地獄なの?天国じゃなくて?」って聞くと「んん、、」と何も言わなくなる。

そんな倒れた祖母に兄も、ひ孫を見せなきゃと思ったのか年末関西から連れてきて一緒にご飯食べたり、抱っこしたり、写真撮ったりした。

一生懸命立って、ひ孫に会う為におめかししたりしてた祖母がすごくかわいくも、儚くも見えた。ひ孫と会ってもなんかすこし祖母が緊張してるようにも見えた。

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自分が死にかけたとわかって生きている祖母はどんな気持ちで、0歳のひ孫を抱いたんだろうか。

今一緒に介護している母も、祖母と一緒に過ごしながら何を考えているんだろうか。

生まれた甥っ子は成長して、記憶もない祖母に抱かれている写真を見て何を感じるんだろうかなぁ。

すでに1人でトイレができない祖母はすごい速度で変わってしまうんだろう。次会う頃には僕を覚えているかもわからないし、祖母自体も自分が何者だとわかってないかもしれない。

自分の両親や、いつかそうなる自分自身のことを考えれば考えるほどあまりポジティブな思考にはならないけど、これもひとつの家族のあり方なんだと思いたい。

何をすることが自分にとって僕の家族にとって幸せなのか分からなくなるが、とりあえず僕は写真を撮って現像して家族に渡していくことを続けていきたい。

今、幸せな写真が、未来でも幸せな写真に写るかどうかはわからないけど、自分がいたその場面をちゃんと撮り続けていきたい。

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今日は家族のこと。

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