U.K小説『僕の嫁はスーパーヒーロー』第4話.とある組織の実態。

2020年9月8日 00:51

意識を失ってから、どれだけの時間が過ぎたのだろうか。

僕は全身のジンジンする痛みで目を覚ました。

浩『う、うぅぅ....』

浩『って！ええぇぇぇぇぇ！！！！』

目を覚ますと、いかにも映画で活躍しているスーパーヒーローが着ていてそうな、ロボットスーツを着ている美麗が居た。

美麗『ようやく目を覚ましたか！もやし君！！だから、物で人を攻撃しちゃダメだって何回言わせるんだい？？』

全然今の状況が飲み込めなくて、終始口をあんぐりと開けていたが、魂が自分に戻ってくるように我にかえった。

浩『だ、だから、今までのは全部ぐうぜ...』

ピピピピピッ！

毎度の事ながら弁解を求めようとしたが、話を遮るように彼女の耳に付いている通信機の音が大きく響き渡った。

美麗『はい！こちら美麗！...はい！分かりました！今すぐ行きます！』

そう言うと、物凄い速さでその場を去って行った。浩は、またか、とうなだれた。

ドシン...ドシン！

重く響き渡る足音と共に、奥から石をぶつけてしまった強面のおじさんが出てきた。

浩『ひ、ひぃぃぃぃ！！！』

浩は顔が棒になってしまうんじゃないかぐらい、強く両方のほっぺたを抑えながら、物凄い形相をしていた。

おじさん『まぁ、落ち着け！さっきの事は、お嬢様の顔に免じて水に流してやるからさ。』

ゆっくりと話してはいるが、太くて大きな声が身体をビリビリと威圧されるように振動している。

浩『お嬢様って美麗の事ですか？後、ここは一体何処なんですか？？』

全然今の状況が把握出来なくて、ひきりっなしにどんどんと質問を重ねていく。まさに、井の中の蛙状態だった。

おじさん『そうだ。お前はお嬢様にかなり気に入られてるみたいだから、今後も縁がありそうだしちょっとばかし説明してやる。ただし！これは他言無用だからな！』

おじさんは重たい口調でそう言うと、色々な説明を止まる事なく話し出した。

とりあえず、簡単に言うと...

ここは、U.Kと言う犯罪組織を撲滅するために立ち上げられた、対犯罪組織だと言う。

東京の中心部に存在していて、今ここは地下70階にあり、ここに集まって話をする、いわゆる集会部屋らしい。簡単に言えば会議室だ。

他にも組織に携る人が多く存在しているらしく、詳しくは教えてくれなかった。

美麗は、子供の頃からの格闘技のセンスを大きく評価されて、この組織にスカウトされたとの事だった。

浩『なんだか頭が痛くなってきた...』

もともと全身にダメージがあり痛いのだが、とんでもなく受け入れがたい真実を知って、余計に頭が痛くなった浩であった。

END

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