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あんときのフィルムカメラ カメラはやっぱりライカです Leitz IIIa + Elmar50mm f3.5

Re.start!

昨年の夏からフィルムカメラの趣味を再開しました。

やっぱり先ずは、バルナックライカからスタートという感じで、LeitzIIIaに、1933年製のElmar50mm f3.5というお馴染みの組み合わせで再起動でした。

久しぶりにフィルムカメラを手にすると、なかなかコマが進まないことと、15年近くのブランクがありますので、露出の感覚の狂いのようなものがあったりしながら、秋にかけてようやく36枚撮りフィルムを取り終えました。

まあ、露出の方は、スマートフォンのアプリで代用しながら、

この具合だと、こういうものなのよね

などと感覚を取り戻しつつ、1枚1枚を切り取って来ました。

現像代というシロモノ、あるいは写真を撮るという行為の醍醐味

それから仕事が忙しくなったりした関係でようやく本年の1月にフィルムを現像に出してきました。紙焼きは必要ありませんでしたので、現像とデータ化のみでお願いしましたが、1本1300円程度に「値上がり」していたことに次代の移り変わりをしみじみと感じるお正月となりました。

1990年代後半でしたら、大型薬局で受付ている、2-3日かかるような現像・紙焼きサービスでしたら499円ぐらいだったと記憶しておりますので隔世の感があります。

こちらに関しては、現像のみお願いして、フィルムスキャナーを使うという手もありかもですね。

しかし、コストの問題はたしかに存在するのですけれども、やはりフィルムをカメラにつめて撮影しますと、デジタルカメラにはないワクワク感というものが「実在」します。

例えば、現像という話に注目すれば、フィルムカメラの場合、デジタルカメラとは異なり、現像に出して仕上がるまで「わからない」というのがなんとも素敵です。

デジタルカメラはたしかに便利なのですが、写真を撮るという「手続き」を楽しむことができるのは、フィルムカメラの醍醐味ですね。

50mm1本勝負


さて、出来具合はどうでしょうか?

拙い写真ばかりですが、以下に作例を紹介いたします。

今回、Re・startするにあたり、ちょっとだけ「失敗」したなあというのは、撮影データ、つまり、f値とシャッタースピードの記録を残しわすれたことです。

まあ、だいたいこんなものかで撮影したのですが、モノクロームフィルム時代のエルマーをつかってフジカラー(ISO100)で景色を切り取りましたが、カラーフィルムでも、再現力が高いことに驚いています。

なにせ、エルマー50mmを使うのも20年ぶりぐらいになりましたが、開放のf3.5でもわりときれいにボケることに驚くとともに、デジタルカメラ、特にコンパクトデジタルカメラが2000年代後半から広角化していくなかで過ごしてきましたので、広角レンズばかりつかっていましたから、標準単焦点で「勝負」できるのかなあというぼんやりとした不安を抱えていましたが、いざ撮影しはじめると、それは、

「杞憂」

でございました。

確か、田中長徳さんだったかと思うのだけれども、年齢そのものがだいたいベストレンズなのよねとか云々の話をどこかで書いていたのだけれども、それをちょっぴり実感してしまいました。ちょっと「辛い」ですね。

しかし、50mm1本勝負。

なかなか楽しゅうございました。


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撮影は2020年7月から9月にかけて。香川県仲多度郡多度津町、三豊市、丸亀市、善通寺市で撮影しました。瀬戸内海と瀬戸内の山、そして多度津町の藝術喫茶清水温泉を中心に取り上げてみました。

氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。