聖地エルサレムで生活して感じること~複数の宗教・文化・言語が入り混じる街~
エルサレムに住み始めて3か月が経過。
今日はエルサレムでの生活について、書いてみようと思います。
エルサレムをGoogle Mapで検索すると、こんな感じ。
大雑把に近隣国をあげると、
東にヨルダン、北にレバノン、シリア、西にエジプトがあります。
エルサレムは、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教の聖地であり、
パレスチナとイスラエルが領土争いをしている街。
それだけ聞くと、危険なイメージを抱いてしまうかもしれませんが、
世界中から観光客が訪れる、普段はとても安全な街です。
私は宗教も政治も詳しくはないので、ここでは、
私が普通に生活をしていて感じることを書いてきます。
■西側?東側?
「エルサレムに住んでいる」というと、
「エルサレムのどこ?西側?東側?」とよく質問されます。
私が住むのはエルサレムの東側。
イスラム教徒が多く、人々の会話はアラビア語で、パレスチナの人たちが住んでいます。
お店からはアラブの音楽が流れ、モスクからアザーンが聞えてきます。
我が家から西に10分ほど歩くと、ユダヤ教徒が多く住むエリアになり、街の看板はヘブライ語に変わります。
私はアラビア語もヘブライ語も、まったく読めませんが、街ではほとんどの場所で英語が通じます。レストランにも英語のメニューがあるし、下手な英語でもなんとか意思疎通ができています。
びっくりしたのは、イスラエルの人でも、ヘブライ語を勉強中の人が多いこと。彼らは、ヨーロッパやアメリカで生まれ育って、イスラエルに移住してきたそうなんです。なので、街にはいろんな言葉が溢れ、いろんな文化が入り混じっています。
街の道路標識は、ヘブライ語・アラビア語・英語の3言語で表記されています。
■人との違いを受け入れて、生きていく
エルサレムに引っ越してきたたばかりの時は、西側と東側を意識していましたが、毎日、東側と西側を行き来する生活をしていると、どちらも人が住んでいることは変わりなく、ただ宗教・言語・文化が違うだけ。あまり気にしなくなってきました。
これからの社会を生きていくうえで、人との違いを受け入れることって、とても大事なことだと感じています。
宗教や言語の問題だけでなく、もっと身近な友人・恋人・家族にも言えること。普段の生活の中で、人との違いを咎めるのではなく、一人ひとりの個性を受入れ、活かしていく。そんな人間でありたい。そういう人が一人でも増えれば、世界はもっと平和になるのではないかなぁ。そんなことを考えながら、暮らしています。
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