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海外でPIになる

ケンタッキー大学・植物土壌学科(アメリカ)
河島 友和

はじめに

米国ケンタッキー大学で植物の生殖ダイナミクスを研究しているしています河島友和です。自身の研究室を主宰する研究者(PI)としてはまだ4年目の新米ですが、研究生活、海外在住ともに20年になろうとしています。この20年、アメリカ以外にシンガポールやオーストリアでも研究生活をしてきました。私の経験が海外でPIを目指されている方のお役に少しでも立てば幸いです。

アメリカの大学院進学、ポスドクでシンガポールへ

私は筑波大学を卒業した後、アメリカロサンゼルスにある、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学院に進みました。大学在学中大学院進学を考える中、英語が苦手であったことから、研究も英語も両方学べるという単純な理由でアメリカを選んでいます。若気の至りというやつです。ただ、私の海外留学が現実となるまでには、多くの方々が私をサポートしてくださいました。私自身一人では成し得なかったと深く感謝しています。

細胞生物学などの基礎生物学分野では、博士課程終了後すぐにPIにはならず、ポストドクトラルスカラー(ポスドク)というポジションで研究をしながらPIを目指します。私はそのままアメリカに残り、アメリカのラボでポスドクをすることを考えていましたが、ひょんな出会いからシンガポールにあるテマセク生命科学研究所に研究員として就職します。

次なるステップに向けて

ポスドク研究が佳境に入った頃、所属していたラボがオーストリア、ウィーンのメンデル研究所に移動することとなり、私も移りました。その後、研究成果をまとめ、論文にし、ウィーンでPIポジション探しを始めます。
ヨーロッパ、日本、アジア、アメリカと場所にこだわることなくポジション情報を集め、アプリケーションを出し始めたのが2015年夏です。

現在のケンタッキー大学ポジションもこの頃に出しました。9月に1次審査、10月に2次審査、11月にインタビューに呼ばれ、12月下旬にはスタートアップの交渉を開始、翌年2月にサインをし、9月から今の仕事についています。本格的にジョブハンティングを始めてすぐにケンタッキー大学との交渉となったので、そのままケンタッキー大学に就職するのではなく、他のチャンスを待った方が良いという意見も多々ありました。
様々な点を考慮して最終的にはケンタッキー大学就職に決めたのですが、詳細はUJAインタビューで語っています。

他にも大学院生活、シンガポール、ウィーンでのポスドク生活、そしてスタートアップ交渉についても語っていますので、是非ご視聴ください!

インタビュー記事はこちら

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