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管理職が不必要なってきている。若い管理者の台頭


陶器メーカー内山製陶所

内山製陶所は100年以上の歴史を持っています。
陶器工場ですが陶芸みたいなイメージではなく、
ガッツリ生産工場です。
製造ラインもあります。
創業は私のひいひいじいさんです。
平均年齢は34歳
番頭である工場長は27歳です。
前の番頭は私です。
なったのは26歳の時でした。

管理職


私は1部上場企業でも働いていましたが、
若い内に管理職をさせる事が今のトレンドになっています。
今までの管理職は現場を経験し、
工程を理解した上で現場の指揮を執るというイメージがあると思います。
しかし、昨今は管理職というポジションのハードルが大きく下がっています。
一番の特徴はツールの充実です。
ipadやソフトの充実によって操業の管理がパッケージ化しています。
もう一つが管理職というのは職種になってきているという点です。
属人化したマネジメントではなく、
パッケージを使って管理する職業としても成り立つという事です。
管理が事務作業みたいな印象です。
管理職というのは誰でもできる職業の一つになってきました。

付加価値の高い仕事


私は操業の管理という仕事の付加価値が
パッケージ化によって下がっていると思います。
なので、若いうちに管理の仕事をさせて、
早い段階でより付加価値の高い仕事にシフトさせていく事が大事です。
弊社で最も付加価値の高いスキルは新技術の開発です。
例えば私のしていたのは特許になる様な技術開発などです。
工程の効率化なども付加価値の高い仕事で、
マネジメントへの理解が必要です。
管理という仕事から次のステップを目指す事が重要かと思っています。

ファイタータイプ管理者


現場の出来る管理者の需要がどの業界でも必要になっている気がします。
管理職というもの自体の需要が大きく下がっていて、
現場と管理を紐づけられる人材の需要が高まっていると感じます。
この理由はツールの発達によって管理コストが大きく下がったためです。
つまり、経営者は管理にそこまでお金をかけたくないとも取れます。
若い人材に管理を早い段階で経験させる、できる環境を作る事で、
付加価値の低くなった管理職という職業を早めに経験させて、
より付加価値の高い職種に転換していく事が、
これからの工場経営において重要かと思っています。

決算でみる若い管理者の取り組み


私が番頭を始めてから8年がたっています。
その間に「向上」した粗利益率は12%です。
古い管理者のやり方を否定する事は、
結果的に意味があったと思います。

既存の規則を変える


一つ取り組みの時にあったエピソードを紹介します。
私がipadの導入を上申したときに、
うちの会社みたいな現場で作業者が使えるか!
と一蹴されました。
会社で予算がでなかったので、
自費で現場様に購入しました。
若い人たちはキーボードに慣れてない人もいます。
しかし、ipadはキーボードを必要としないため、
誰でも管理を行える環境が整いました。
それが若い番頭を育てる環境に繋がっていきます。
ちなみにそのipadは上に土鍋を落として今は廃棄しています。
悲しい。
次のipadは経費で買ってもらいました。
要は変えるという事は抵抗にあうという事です。
変える以上は自腹切るくらいの責任をもたないと、
変革は前には進みません。

管理職についての
私の実務でした。


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