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やまぐち ふくおか とんで とくしま

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やまぐち ふくおか とんで とくしま

記事一覧

”伝わるように”と向き合うと、自分自身が理解を深める時間になった。

つい先日、とある報告会を小さくひらいた。 1ヶ月ほど前に参加した「原発立地を訪ねる」というスタディツアーのなかで、わたしが見聞きしたことを報告する、というもの。 …

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4か月前
3

こんな図書館が、身近な場所にあったらなあ。@岐阜市立中央図書館

徳島から車で4時間ほど。岐阜県・岐阜市にある「みんなの森 ぎふメディアコスモス(メディコス)」に行ってきました。 この施設の2階にある「岐阜市立中央図書館」がほん…

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5か月前
5

こんな記事もあってもいいはず。

文章を書いては保存して、仕上げることなくそのままに…。というのを、ここ最近ずっと繰り返している。書き溜めた、記事にもなりきれなかった文章たちは、下書き一覧のなか…

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5か月前
6

「じぶん、だめだなー。」と、言うけれど。

このところ、すこぶる調子がわるい。思い返せば、8月の頭からずっと、かなあ。平日の朝がとにかく憂鬱。目覚めて布団から出るまでに、それはそれは時間がかかる。 顔を洗…

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8か月前
5

「わたしが作らなくてもいい一冊には、したくない」

待ちに待っていた郵便物が届いた。封を開け、あらわれる姿に「わあっ」と思わず声が漏れる。 艶や光沢のない黒地の表紙に、活版印刷で刻まれた銀色の「25th」という文字。…

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8か月前
8

苦手なのに、じっと意識を向けてしまう梅雨の路面のあいつ。

これが好き、これが嫌い、と強くあるわけではないんだけど、でも、どうしてもこれだけは苦手、という生き物。いますか? わたしはとにかく、カエルです。カエルがだめなん…

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9か月前
2

自分のネガティブキャンペーンをしても、仕方がない。

「すんごい、たのしかったんよ〜」 と何度も伝えてしまうくらいには、たのしい時間を過ごしていたみたい。はじめてのメンバーで、それぞれが持ち寄ったお酒とごはんを囲ん…

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10か月前
17

なにを見ようとするかで、目の前の景色は変わる/5月に出会った植物たち。

梅雨ですね。ころころ変わるお天気のせいか、気持ちもなんだか曇りがちな季節。わたしもすっかり、しっかり、影響を受けています。なんだか得体の知れないもやもやが心にも…

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10か月前
1

暮らし始めて、2年目。4月に出会った植物たち。

4月3日。 お花見をしよう、と車を走らせ目的地に向かう途中。青い空に映える鮮やかな花に惹かれ、思わず車を止める。 なんて名前だっけな。調べたのに忘れてしまった。あ…

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11か月前
5

挨拶したら、小松菜が返ってきた。

駐車場からオフィスへ向かう、ほんの数十メートルの道沿いに畑がある。ほとんど毎日通るその道で、めったにないけれど稀に作業をしているおばあさんを見かける。 今日がそ…

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1年前
9

ぐるぐる目がまわる。

比喩ではなく文字どおり、目がまわる。 明日のミーティングまでに企画書仕上げて、記事チェックの戻しは今日送らないと、このあとのミーティングの準備ができてない、あ、…

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1年前
3

手紙を書くように、誰かを思い浮かべて。

しばらく会えていない人から、便りが届いた今日。 その人は、わたしが大切な時間を過ごした場所に宿を構えていて、過去のわたしと同じように、偶然にもその場所へ辿り着い…

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1年前
3

日記をしばらく書いてない。

書けてない。 ぱたん、っと書けなくなる時期がたまにある。たしか、去年の5〜6月頃もそうだった。 理由はなんなくわかっている。 自分の中に向き合いたくない感情がある…

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1年前
4

明日が待ちどおしくなる試み

最近のわたしには、毎朝たのしみにしていることがある。それは、カレンダーをめくるということ。 ことし初めて、日めくりのカレンダーを買った。SNSを見ていて、偶然広告…

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1年前
7

スマホでぽちっと買える時代だけど、

ホットカーペットを導入した。購入したのは、今の家に移り住んできた昨年の春。だけど、上に敷くものがないために、押し入れの中で長らく眠っていたんだよね。まあ、無くて…

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1年前

応えたい、と思ってしまうけど。

1/1 の夜行バスで帰る予定だったけど、 山での暮らしが恋しくなってしまい。 急遽、帰りの手段を電車に変更。 意識せずとも、情報が目や耳からどっと入り込み、 刺激とも…

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1年前
2
”伝わるように”と向き合うと、自分自身が理解を深める時間になった。

”伝わるように”と向き合うと、自分自身が理解を深める時間になった。

つい先日、とある報告会を小さくひらいた。
1ヶ月ほど前に参加した「原発立地を訪ねる」というスタディツアーのなかで、わたしが見聞きしたことを報告する、というもの。

「原発銀座」とも呼ばれる福井県の若狭地方を訪れ、その地で暮らす方々の声や、2011年の震災当時に被災した方のお話を聞くという濃密な2泊3日間。

ツアーを通じて痛感したのは、いかに自分が日々のエネルギー(=電力)というものに意識を向けて

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こんな図書館が、身近な場所にあったらなあ。@岐阜市立中央図書館

こんな図書館が、身近な場所にあったらなあ。@岐阜市立中央図書館

徳島から車で4時間ほど。岐阜県・岐阜市にある「みんなの森 ぎふメディアコスモス(メディコス)」に行ってきました。

この施設の2階にある「岐阜市立中央図書館」がほんとうに素敵で。一度訪れたら誰でもきっと「こんな図書館が、身近な場所にあったらなあ」と、思わずにはいられないんじゃないかと思う。

まず印象的だったのは、建物のつくりや内装。本棚も、机の並びも、カウンターの形も、ここではどれも丸い。

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こんな記事もあってもいいはず。

こんな記事もあってもいいはず。

文章を書いては保存して、仕上げることなくそのままに…。というのを、ここ最近ずっと繰り返している。書き溜めた、記事にもなりきれなかった文章たちは、下書き一覧のなかに埋もれてゆく。きっと、取り出してまた書き進めることはないだろうな、と自分のことながら思う。

文章を書きたい、日々の中で感じたこと、ハッとしたことを書き残したい、と思うのにできない。発信、というよりも自分がただただ書きたいように、書きたい

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「じぶん、だめだなー。」と、言うけれど。

「じぶん、だめだなー。」と、言うけれど。

このところ、すこぶる調子がわるい。思い返せば、8月の頭からずっと、かなあ。平日の朝がとにかく憂鬱。目覚めて布団から出るまでに、それはそれは時間がかかる。

顔を洗って、一息ついて、化粧をしては、一息ついて、髪を整えては、また、一息つく。身支度しながら、心の準備を、ゆっくり、ゆーっくりと進めたり、引き返したり、またちょっと進めてみたり。

そうしてみんなが出社する時間から大幅に遅れて、ようやく職場に

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「わたしが作らなくてもいい一冊には、したくない」

「わたしが作らなくてもいい一冊には、したくない」

待ちに待っていた郵便物が届いた。封を開け、あらわれる姿に「わあっ」と思わず声が漏れる。

艶や光沢のない黒地の表紙に、活版印刷で刻まれた銀色の「25th」という文字。綴じ糸もおなじく、銀色で統一されている。細部にもこだわりを持って丁寧に作り込まれていることが伝わってきて、「いいものを受け取ったなあ」と開く前から気持ちが高揚する。

そんな作り手の言葉から始まる一冊のZINEが、わたしの手元に届いた

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苦手なのに、じっと意識を向けてしまう梅雨の路面のあいつ。

苦手なのに、じっと意識を向けてしまう梅雨の路面のあいつ。

これが好き、これが嫌い、と強くあるわけではないんだけど、でも、どうしてもこれだけは苦手、という生き物。いますか?

わたしはとにかく、カエルです。カエルがだめなんです。

両生類ならではの湿り気のあるぴとっとした皮膚は、さして苦手ではないんです。なんなら、田んぼの隅ですいすい泳ぐアカハライモリなんかは、かわいい。見つけるとじっと観察してしまうし、手の届く場所にいたら、すかさず手を伸ばし、指先でやさ

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自分のネガティブキャンペーンをしても、仕方がない。

自分のネガティブキャンペーンをしても、仕方がない。

「すんごい、たのしかったんよ〜」

と何度も伝えてしまうくらいには、たのしい時間を過ごしていたみたい。はじめてのメンバーで、それぞれが持ち寄ったお酒とごはんを囲んだ。

思いのほかお酒がまわっていたようで、記憶はうっすらとしかないけれど。またおじゃまできるといいなあ、と淡い期待を寄せてしまう。

自分が発する言葉に関して、よく、一人反省会が脳内でひらかれる。

「あんなこと、言わなくてもいいのに」

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なにを見ようとするかで、目の前の景色は変わる/5月に出会った植物たち。

なにを見ようとするかで、目の前の景色は変わる/5月に出会った植物たち。

梅雨ですね。ころころ変わるお天気のせいか、気持ちもなんだか曇りがちな季節。わたしもすっかり、しっかり、影響を受けています。なんだか得体の知れないもやもやが心にも、頭にも。

そんな気候やわたしの状態に関わらず、植物たちは日々姿を変え、気持ちが明るくなる瞬間をもたらしてくれます。

神山での暮らしは2年目のはずなのに、まだまだ新鮮な驚きと発見ばかり。2年目の5月に出会った植物たちをご紹介。

・・・

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暮らし始めて、2年目。4月に出会った植物たち。

暮らし始めて、2年目。4月に出会った植物たち。

4月3日。
お花見をしよう、と車を走らせ目的地に向かう途中。青い空に映える鮮やかな花に惹かれ、思わず車を止める。

なんて名前だっけな。調べたのに忘れてしまった。あるある。

4月3日。
同じく、お花見へ行く道中。というより、もうすでに始まっているお花見。この時は、名前をまだ知らなかったけれど、これはあれだ。ニチニチソウ。

最近、花屋さんに足を運ぶ機会が増えたからかな。いつの間にか特徴と名前が一

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挨拶したら、小松菜が返ってきた。

挨拶したら、小松菜が返ってきた。

駐車場からオフィスへ向かう、ほんの数十メートルの道沿いに畑がある。ほとんど毎日通るその道で、めったにないけれど稀に作業をしているおばあさんを見かける。

今日がその稀な日で、ちょうど声が届く距離におばあさんがいたので「こんにちは」と挨拶をした。

すると、おばあさんも「こんにちは」と顔を上げ、にこっと微笑みながら返してくれた。ぽっと心に火を灯してくれるようなやわらかく、温かい表情。

見慣れない若

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ぐるぐる目がまわる。

ぐるぐる目がまわる。

比喩ではなく文字どおり、目がまわる。

明日のミーティングまでに企画書仕上げて、記事チェックの戻しは今日送らないと、このあとのミーティングの準備ができてない、あ、来週の取材のアポ取りが、って、もうぐるぐる目がまわる。今と明日と、もっと先の未来と、行ったり来たり。目がまわる。

労働時間で言うと、前職時代の方がうんと多かったはずなのに、一日を終えてのぐったり度合いは以前と今とでいい勝負。

頭が働か

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手紙を書くように、誰かを思い浮かべて。

手紙を書くように、誰かを思い浮かべて。

しばらく会えていない人から、便りが届いた今日。

その人は、わたしが大切な時間を過ごした場所に宿を構えていて、過去のわたしと同じように、偶然にもその場所へ辿り着いた人たちを日々迎えている。

私が足を運べていない間に、新たな人がそこに根を下ろし、場を作ろうとしているらしい。風景が移り変わっていく様子が便りから伝わってきた。ついこの間まで、私もその場所に馴染みが深かった気がするのに、いつの間にか時間

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日記をしばらく書いてない。

日記をしばらく書いてない。

書けてない。

ぱたん、っと書けなくなる時期がたまにある。たしか、去年の5〜6月頃もそうだった。

理由はなんなくわかっている。
自分の中に向き合いたくない感情があるからだ。

その気持ちの存在に気付いてはいる。いるけれど、直視してしまうと、自分を立たせている何かが崩れる気がする。だから、見ないように、気付いてないように遠ざける。

気持ちと向き合わないようにしているから、日々のできごとや、心の動

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明日が待ちどおしくなる試み

明日が待ちどおしくなる試み

最近のわたしには、毎朝たのしみにしていることがある。それは、カレンダーをめくるということ。

ことし初めて、日めくりのカレンダーを買った。SNSを見ていて、偶然広告として表示されたもの。普段、広告なんて煩わしくて避けるのに、このときだけは目に止まってしまった。そうして、思わずタップして、遷移先のページでお買い上げしていた。あまりの即決に、われながらちょっと驚いた。

めくるたび現れるのは、食にまつ

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スマホでぽちっと買える時代だけど、

スマホでぽちっと買える時代だけど、

ホットカーペットを導入した。購入したのは、今の家に移り住んできた昨年の春。だけど、上に敷くものがないために、押し入れの中で長らく眠っていたんだよね。まあ、無くても平気かなって、存在すら忘れかけていた。

けど、ちょうど先日の帰省した時に、見つけてしまった。あざやかで、やさしいグリーンの敷物を。それも、シンプルでひかえめなかわいらしい柄の入った面と、肌触りのいいボアの面との、リバーシブル。そのうえ、

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応えたい、と思ってしまうけど。

応えたい、と思ってしまうけど。

1/1 の夜行バスで帰る予定だったけど、
山での暮らしが恋しくなってしまい。

急遽、帰りの手段を電車に変更。

意識せずとも、情報が目や耳からどっと入り込み、
刺激ともなる町での生活。

ちょっといろいろ受け取り過ぎちゃったかも。

はやく神山の家へ帰って、布団にくるまりたい。はあ〜って息を吐いて、落ち着きたい。日常に戻りたい。

・・

会おう、と声をかけてくれる気持ちがうれしくて、
多少無理

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