ギリギリ障害年金の請求が通った話

ギリギリ障害年金の請求が通った話

昨年の12月後半、年金機構から手紙が届いた。障害年金の請求申請が通った、という知らせだった。僕は半分だけ喜び、もう半分は落胆した。

なぜこんなハーフアンドハーフの感想になったのか? 順を追って説明しよう。

最初に、障害年金には大きく分けて「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類がある。医師から初めて病気・障害の認定を受けた日(初診日)に、国民年金に加入していたか、厚生年金に加入していたかで請求先が変わるのだ。国民年金の場合は前者、厚生年金の場合は後者になる。

僕の場合、初診日のときは厚生年金に加入していた。だから自然と障害厚生年金を請求することになった。

実を言うと、これはラッキーだった。なぜなら、障害厚生年金は基礎年金と異なり、障害等級3級までが受給対象者となるからだ。有り体に言うと「最後のワンチャン」があるのだ。

……ここからややこしい話になるのだが、まず障害年金を請求するためには、初診日から1年6ヶ月が経過していなければならない。「そこまで障害が続いていなかったら年金は出さないよ」という意味だ。この1年6ヶ月が経過した日を障害認定日と呼び、この日が請求の基準となる。

次に、障害年金の請求方法は「遡及支給」と「事後重症の請求」の2種類に分かれる。遡及支給とは、上記の障害認定日から請求を行った現在までのぶんの年金を、文字通り「遡って」もらえる制度だ。一方、「事後重症の請求」の場合、障害認定日から現在までのぶんは無視され、請求を行った日からの支給となる。

僕が今回、どういう判定を受けたかだが、「遡及支給」は認められず、「事後重症の請求」で障害等級3級と認定された。本当に「最後のワンチャン」にしがみつけたという感じで、冒頭の半分だけ喜び、もう半分は落胆したというのは、そういう意味だ。

具体的にどれくらいもらえるかだが、年間で58万4000円、月額計算で4万8708円となる。ただし、毎月もらえるわけではなく、偶数月の15日に2ヶ月分ずつ振り込まれるようになっている。なぜこんなややこしい仕組みになっているのか、わけがわからない。

ちなみに「請求が通った日」ではなく、「請求申請を行った日」から計算されるため、僕の場合は9月以降から12月までのぶんが、まず「今まで払ってなかったぶん」として今月の15日に振り込まれるらしい。ひょっとしたら再来月になるかもしれない。正直、この辺の仕組みも複雑でよくわからない。

まあ、再来月になったとしても振り込まれる総額は変わらないから、気にしなくていいか。

結果としては最低限の支給となったが、なんにせよお金をもらえるのはいいことだ。僕の世代は国民年金が絶望的なので、特にそう思う。

年金の使い道だが、まずChromebookの新調に使うと決めている。その後はひたすら貯金。現在の仕事の給料と合わせると、月に20万円ほどの手取りになる。もちろん毎月の生活代で数万円は消えるのだが、それを含めても充分に貯金はできる(と思う)。

これで当面のお金の心配はなくなった。不安要素がひとつ減ったのは素直に嬉しい。

請求申請までの道のりはブログのほうに書いているので、興味があればそちらもどうぞ。


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