交わりの話。

7日間チャレンジの6日目。毎日書くのが辛くて、もうこんな無謀な挑戦はしないぞ・・・と思っていたら、来週バトンを渡すつもりの信仰者の友人から、なーに言ってんすか、余裕っしょ!余裕!と笑われ、なんだか大丈夫な気がしてきました。笑

昨日まで書いてきたことは、僕個人と神様との関係についてが中心でした。しかしクリスチャンがとても大切にしているもう一つのことは、聖徒間の「交わり」です。私たちは神の前で等しく罪びとであり、イエス・キリストへの信仰によって同じように新たな命を与えられたという自覚から、年齢や社会的地位に関わらずお互いを「兄弟」「姉妹」と呼び、家族のように接します。この家族の交流において、喜びも悲しみも共に分かち合い、お互いに励まし合いながら、私たちの生活は前に進んでいきます。冒頭に書いた兄弟は、よく凹みがちな僕にいつもヘラヘラ笑いながら「お兄ちゃん、元気?」と絡んでくれ、その度にいつも、持前のいわゆる「根拠のない自信」で、勇気と元気を沢山くれるのでした。

昨夏フランスから帰国して、大学院修了後の進路について考えていたとき、次のような聖書の言葉に突き刺されました。

喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい。互いに一つ心になり、思い上がることなく、むしろ身分の低い人たちと交わりなさい。自分を知恵のある者と考えてはいけません。(ローマ人への手紙12章15節・16節)

僕も冒頭の彼のように、同じ信仰者の励みになるように、というのはもちろんですが、そうでなくても、そばにいる誰かの励みになるような仕事がしたいなぁと願っています。特に、理想なんてどうせ叶わない、社会なんてこんなもん、自分なんてどうせ、とへたり込んでいく人に、堂々と希望を語れる大人でありたい。

そんなことを考えているうちに、とある研究機関の小さな地域事務所で、研究ど真ん中ではなく、社会との連携を重視するけど、少しは自由に研究もできる、という僕にとってちょうどいいポジションを見つけました。正直に告白すると、初めてオフィスを訪問したとき、パリの一等地にある国際機関のオフィスと比べてしまい、都落ち感半端じゃねぇ・・と思ってしまいました。でもそれこそが、僕が克服すべき「思い上がり」だったのだと思いました。(※くれぐれも、仕事でお付き合いしている人のことを身分が低いなどと言っているわけではありませんし、オフィスへの不満を述べているわけではありません。)

まだ入社して半年ですが、そこでの仕事は小さいけれどワクワクできるものばかりでした。今取り掛かっているところですが、今後、環境やエネルギー問題などの多面的で複雑な問題について、高校生や大学生などの若者世代や、地域の一般住民の人たちと一緒によく考え、彼らの行動を伴走しながらサポートしていけるような、サイエンスコミュニケーター兼ファシリテーターのような仕事ができたらと希望しています。まだまだこれからの話ですが。

また、仕事の外でも活動を広げていきたいと思っております。大学院では、近い想いをもつ友人たちと出会うことができました。そして、この友人たちと共同で、一般社団法人総合生存学インパクトセンター(AISIMAS Impact Center)という団体を立ち上げました。これから、様々な社会課題について当事者を含む多様な関係者が深く対話することができる場作りに取り組んでいきます。(今月から半年間、多文化共生問題に関する連続オンラインワークショップを開催します。またNoteでシェアしますね!)

恐らく社会において様々な関係者と交流し、対話を重ね、お互いの多様な希望や理想を受け止め、相互に理解を深めていくということには、大きなチャレンジが待ち受けていることでしょう。しかしながら、摩擦のない世界には何も起こりませんから、恐れずに、でも慎重に、進んでいくしかないのだろうと思います。

ある神学者が、「キリスト者にとって、彼がほかのキリスト者との交わりの中で生きることを許されているのは、決して自明なことではない。」と述べています。すなわち、キリスト者は本来、神を信じない者の間に散らされ、そのただ中にあって生活すべきだ、というのです。キリストは敵のただ中で活動され、最後には弟子たちからも見捨てられ、十字架の上でただひとりで死なれました。もしキリストが友人や敬虔な人たちとのみ共にいようとしたなら、いったい誰が救われたでしょう。だから私たち神の民はそれをせずに、迫害する敵のただ中へと進んでいくのです。そのなかで、遠い国々にあってイエス・キリストを思うということにおいて一つにされているのであって、だからこそ、ほかのキリスト者が肉体をもってそこにいるということが、信仰者にとっては比べようもないほどの喜びと励ましの源なのです、と。

これまで僕は多くの励ましの中で生きてこられました。勇気を出して踏み出していくことで、今度は誰かを励ますことができますように、と願いながらこれからの仕事や活動に取り組んでいきます。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^

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